見出し画像

最近アニメが長すぎる件。

最近アニメが長すぎる件について書く。

本文は個人的意見十割のクソ駄文なので覚悟してほしい。


一話が45分は長すぎる件。

事の発端は、さきほど動画配信サイトで見たアニメ「探偵はもう、死んでいる。」(以降「たんもし」)である。

タイトルからしてミステリーなんだろうなぁと思って第一話を見始めると、序盤からヒロインがよく分からないことをし始めた。席が隣だっただけの主人公を助手にしたり、探偵役のくせにゼンゼン理論的でない推理を披露したり(これは犯人役に問題があるかもしれない)。まあ、これがストーリー後半の伏線だったりするものなのかもしれないが、私はこのパートを退屈に感じていた。

「そろそろ終わらないかな」そう思い、再生時間を見ようとシークバーを見て、ゾッとした。第一話の再生時間はまだ半分も経っていない。

「ばかな、キルミーでももう少し時間を短く感じるぞ」と思ってよく見ると、このアニメの一話の時間は45分だったのである。

これはドラマなんかで時々使われる、「第一話15分拡大SP」とか「最終話30分拡大SP」みたいなものだ。一話に24分が一般的な1クールアニメで、45分はスペシャルだった。実際、たんもしも二話以降は24分である。

なぜ第一話が45分だったのかというと、それは一話でやりたい内容のボリュームが多いからだと思う。たんもしは一話45分を最後までみるとちょうどよく終わる構成になっていた。

この手法は私の知るところだと「Re:ゼロから始める異世界生活」でも使われている。第一話は45分で、その最後は主人公が一度目のタイムリープを迎えて終わっている。


この第一話45分手法で私が感じたのは、「45分やるなら面白いものを見せてくれ」というものだった。なんというか、「話の構成上一話におさめたいから45分にしました」と言わんばかりの内容だった。これはたんもしやリゼロに限った話かもしれないが。

最近退屈なパートを見れないが過ぎる。「このアニメは後半が神展開だから!」という作品は一定数あると思う。しかしそうは言われても、序盤が退屈だとアニメが見れない。

少し前まで、それは「1クールを通して序盤が退屈だとアニメが見れない」、ということだった。しかし最近は「一話の中でも序盤が退屈だともう見るのが苦痛」だ。これは漫画の新連載で一話がつまらなかったら、もう二話以降読む気がしなかったり、小説一冊の途中で読み飽きてしまうのと似ている。

程度の差はあるが、上記のような「退屈を感じると最後までコンテンツを見れない」習性は誰にでもあると思う。アニメで言うと、それは昔からある「一話切り」「三話切り」に該当する。


一話切りと三話切りについて。

よく言う「一話切り」「三話切り」と言う単語。第一話を見て退屈だと二話以降を見るのはやめる、これが一話切り。第三話まで見て退屈だと四話以降を見るのはやめる、これが三話切りである。

アニメを見る界隈でこういう文化があるのは今に始まったことではない。日本人、忙しすぎる……。まあしかし、退屈な作品をだらだら見ても仕方ないというのは分からない話でもないだろう。

TVアニメとは一話から最終話までで一つの作品だ。言ってしまえば一話切り・三話切りは映画の上映中に「退屈だから」と席を立つような行いなのかもしれない。

しかし日本人は忙しい。毎シーズン何十本と放送されるアニメをすべて十二話近く見るというのは難しいのだ。だからどこかで線引きをしなければならない。そのラインこそが第一話・第三話だ。


さて、話を戻すと私は一話45分を長く感じた。一話切り、三話切りを考慮すれば、これは「24分切り」とでも言うのだろうか。

昔はそんなことはなかった。どんな退屈なアニメでも最後まで見れた。それが今ではこんなせっかちになっているのは、今までにたくさんのアニメを見てきたからではないだろうか。

どんな酒でもうめえうめえと飲んでいた私が、いつの間にかソムリエの如く舌が肥えてしまった。だから退屈なアニメには我慢ができなくなったのではないか。

まあ、普通に歳をとって忙しくなっただけかもしれないが……。


「○話切り」は「○分切り」の時代へ。

上記から、今の時代にのんべんたらりと世界観の説明やキャラの紹介を序盤にしてはいられない。第一話どころか、Aパートから視聴者を引き込まなければTVアニメは見てもらえない(これはライトノベルや漫画、映画アニメにも言えるかもしれないが)のではないか。

いずれはAパート切りなんて単語まで出てくるのか……さすがにそこまで来ると日本も末世だと思うが。


なにかで聞いた話、日本は環境が恵まれすぎて幸福度?満足度?的なものが低いとか。環境の恵まれていないアフリカとかの方がそういうのは高いそう。

シーズンが終わるたびに「今期は不作だったなぁ」とか「来期はマジで豊作の予感」とか言ってるのも、面白いアニメが多すぎるからだと思いました、まる。


今期面白かったアニメは「ヴァニタスの手記」。来期楽しみなアニメは「最果てのパラディン」「ワールドトリガー」。

素人が生意気言ってスミマセンでした。アニメ制作会社の方々には足を向けて寝られません。面白い作品を楽しみにしてます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?