「ネオンサイン・アンバー」おげれつたなか(新書館)
夜な夜なクラブに通うちょっと見軟派な男の子と、感情を表情に出せないクラブスタッフの青年が、惹かれ合い、男同士と言う事で一度は離れていくが、互いの思いに離れられない事を知っていく物語。
男性同士の恋愛は一般的では無いのかも知れないけれど、おげれつたなか先生の描く人々は、絶世の美男子と言う訳でも無く、回りの人が群がる様な、かけ離れた魅力を持ち合わせている訳でも無い。
もしかすると、直ぐ近くに住んでいるのではないかと思ってしまいそうに普通の人達で、とても人間臭い。
好きになってしまった子といざ触れ合おうとして、「どんなに可愛いくてもやはり男なんだ」と気づき怯んでしまう。
そこで終らないのがBLなのだけど!
どんなに華奢な男の子でも、やはり手などはゴツイし身体は筋肉質な人物を描く線が、たまらなく好き!
無駄の無い線と、嘘の無い構図。基礎から絵を学んできた人なのだろうなと思う。