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ノロケをこぼす

「愚痴をこぼす」という言い方がありますけど、私は夫のおかげで、こぼれるほど愚痴を溜めることがほとんどありません。

代わりに惚気をこぼしてみようと思います。

先月末から、切迫早産との診断を受け、2週間近く入院した後、自宅安静になったのですが、なるべく横になっているよう指導されたので、家事も上の子の育児も、夫が孤軍奮闘で頑張ってくれています。

加勢できずもどかしい気持ちもありますが、感謝感謝の毎日です。

そんな中、先日珍しく、夫が明らかにイライラしだしました。
どうも洗濯機が変な音ばかり立て、夫は蓋を開けてみたり閉めてみたり、電源を入れ直してみたりしている様子。

洗濯物を干してから、昼食の調達がてら買い物に行こうと思っているのに…はー…

夫のため息が大きくなってきて、息子もなんだか不安そう。

「修理の人呼ぶ?」と提案してみましたが、聞いているのかいないのか、スマホで何やら調べ続ける夫。

こういうとき、
私、すぐ白旗あげて、誰かに頼んじゃうタイプ。
夫、なかなか人に頼まないタイプ。

大きなホームセンターなどで、目的の物をなかなか見つけられないときにも、私はすぐ店員さんを探して尋ねますが、夫はとにかく自分で歩いて探します。

どちらが良い悪いというわけでは無いけれど、まあ、いつものことだな、自分で納得するまで調べて、ついにお手上げ!となるまで、お節介は焼かないでおこう、と、しばし傍観。

「このエラー表示は…基盤か…?」
「うーん…なんだよ、いつ脱水できるんだよ…」
「も、もしや…これか!?」

大きめの独り言の末に、洗濯機がいつもの音で脱水を始めました。

「マジかー!」と、夫。

「なおったの?」と尋ねると。

「排水するところの穴に、俺のスウェットの紐が嵌ってるのが原因だったみたい」

えー!そんなことで!?
そんなこと、いくらでもありそうなのに、よく今までエラーにならなかったね!
驚く私に、夫。

「ごめんね、なんか、イライラして。」

私、夫のこの発言に、キュンときました。

すぐ謝れるのって、えらいなぁ。
私だったらもうちょっと、イライラを引きずって「こんなエラー表示じゃ何が悪いか分かりようがないよ!」なんて、洗濯機や説明書に文句つけたりしてしまうかも知れない。

「でもさ、今後エラーを起こさないために、部屋着のスウェットをわざわざネットに入れて洗濯しようという気にはならないねぇ」なんて笑いながら、キュンとしたことは照れ臭いので誤魔化して、照れ臭いくせにnoteには書いてしまう私です。

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