分かりあえない故郷の味の話

小さい頃から食べてきた食べ物。
所謂
郷土色の強い、
県民食。

個人的には、県民食には粉ものが多い気がする。

お好み焼き、だご汁、おやき、その他諸々。

東北もしかり。

すいとん、はっと、ひっつみ、かっけ、せんべい汁。

あんまり並べると片寄って地元が特定されそうだし控えるけど(笑)

私はこのすいとん系の汁物が大好きだ。
冬になると無性に食べたくなる。

けどここは
京都!!

なに?すいとん?戦時中?
みたいな感覚だ。

粉もん=お好み焼きという文化が広がり、
小麦粉の汁物=うどんという壁もあり、

なんだかヒラヒラした小麦粉を伸ばしていれるよく分からない汁物を受け入れるキャパはない。

確かに、
京都人が食べるようなお上品な味じゃない。
(失礼)

特に私の実家はサバ缶出汁で作るすいとんで、
それはそれは不思議がられ、
それはそれは不評だった。

でも
すいとんが食べたい。

すいとんが食べたい。

あの

小麦粉の練ったやつ!!

これはどうしようもない。

ということで、
無難に鶏肉にしたり、豚汁っぽくしたり。

もはやただの味噌汁に私だけすいとん入りという時もあった。

それでもいいのだ。

少しずつ
この白いヒラヒラしたやつを
我が子に食べさせて、
すいとんを恋しくなるように食育しよう。

きっとそのうち一緒に食べてくれるさ。

それまでは
1人すいとん。

ちなみに、
さっきから「すいとん」って書いてるけれど、
私の地元の呼び名ではない。
とても違和感がある。

早く地元に帰ってちゃんとした地元ご飯が食べたい。

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