種を植えるのは楽しい(2)

皆様こんにちは、タヌキです。

前回は小学生の頃の話をしましたが、今回は私ではなく兄の話をしたいと思います。

野草の種やらを持って帰っては庭に植えるという悪癖(?)は、兄にもしっかりとありまして、スーパーで買ってきた枇杷の種を、兄が庭に植えました。

すると、枇杷はしっかりと芽を出し立派に育ちました。

私と兄は干支一回り程歳が離れており、兄の枇杷の木は私が生まれた頃には既に庭に溶け込んでおりました。
なのでこの木の経緯は母から聞きました。

小学生になった私は家の塀を使いながら、猿のようにその枇杷の木に登っては、日の良くあたる上の方の実を取ってはおやつ変わりに食べていました。

この時のライバルは野鳥達でした。

大きくて美味しそうな実を見つけ採ってみると、既につつかれた後がある。何て言うのはいつもの事でした。

近所の子供達も食べに来たり、居ないときでも取って食べていったり。おおらかな時代でした。

桑を植える事を思い付いたのは、きっとこの兄の枇杷のように自分の木が欲しかったのかも知れません。
(数年で引っこ抜かれましたが)

しかし、木の上で食べては種を下に捨てるので、根元付近に大量に芽吹きました。母から木の上で食べるならビニール袋持ってそこに種を捨てなさいと言われても、めんどくさくて守りませんでした。毎年この芽を無言で引っこ抜く母は大変だったでしょう…。

冬場に白い花を咲かせる姿も好きでした。

今現在は両親が他県に引っ越し、この家も売却したため訪れることはできませんが、家族写真には良く写りこんでおり昔話に花が咲きます。

惜しむらくは、私が小学生の時に兄は既に高校~大学生で、一緒に木登りが出来なかった事でしょうか。

-終-

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?