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【ツアーレポート】「植物園を一夜限りの映画館に。」@兵庫県香美町

本ツアーは、リディラバが兵庫県香美町より委託を受けて実施した「かみたびスクール」に参加した地域住民によって企画され、2019年11月9日〜11月10日に実施されたツアーです。
リディラバは、本ツアーの企画サポートおよび運営業務を担いました。

企画者紹介

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企画者の桑原真琴(通称:まこつ)は香美町小代区にこの春移住してきた地域おこし協力隊の1人。今は同町内の村岡区にある「たじま高原植物園」にて広報の仕事に勤めています。そんなまこつが衝撃的だったこと、それは自身が働いている植物園が地域の人にすら知られていないという事実。そこでまこつは今回、植物園の認知や敷居の高さを払拭するため、はじめて来るきっかけづくりのため「植物園でナイトシアター(映画上映)を行う」ツアーを企画しました。(以下が実際の集客を行ったページです)

今回のツアーは大阪や神戸から10名の方が参加。その殆どがはじめて香美町を訪れる方々でした。一体どんなツアーになったのでしょうか?
実際の様子をご紹介します。

ツアー1日目

たじま高原植物園に集合
集合後、まずは参加者同士で自己紹介を行いました。植物好き、映画好きを理由に皆さん集まってくれたそうです。

昼食(施設内レストランにて)
香美町といえば、但馬牛の聖地。そこで昼食もそのおいしさを味わうべく「すき皿定食」をいただきました。

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但馬牛だけではなく、卵や野菜、お米までもの新鮮さが伝わる献立。

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「但馬牛はね、」「このお米は村岡米と言ってこの地区でとれたお米でね、」そんなまちの紹介の声を聞きながら皆さんでいただきました。

この植物園の名物「大カツラの木」見学
植物園の案内人・森さん先導のもと、植物園イチの名物「大カツラの木」を見に行きます。植物園のお話を聞きながら、小道を抜けると

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そこには大きなカツラの木が。あまりの大きさに感動し、写真撮影を行う方も。

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カツラの上手から出ている湧水は「平成の名水百選」に選ばれるほどの水です。飲んでみると柔らかい口当たり、参加者皆さんで味わいます。

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葉が落ちる前の良いお天気の日にはカツラの木から甘い香りが漂うそうです。少し時期が外れてしまって、残念。
その後も森さんの案内のもと、植物たちの特徴とその訳を学びました。

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ベンチづくりワークショップ
午後の散歩の後はベンチづくりワークショップ。広場にある古くなってしまったベンチを解体し、綺麗に組み直します。
ここはDIYが得意な香美町のまちづくり団体・TUKULUの皆さんと一緒に。
2人1組になって分かれ、ベンチの解体作業に取り掛かります。

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ベンチを住処とする虫たちと戦いながら、錆びついたネジを外し、

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バラバラの姿に。

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たわしでこすって綺麗にしたら、新しいパーツを運び、組み立て直します。経年劣化の歪みから中々はまらず、悪戦苦闘する姿も。

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ですが、最後にはTUKULUの皆さんの奮闘もあって、無事完成しました!

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余った時間を活用し、TUKULUメンバーより松岡塗装店の松岡さん主導のもと、ペンキ塗りワークショップも開催。映画祭に向け看板作りを行いました。マスキングテープで文字を型どったら、

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参加者全員で色々な色を筆にとり、看板に載せます。完成は乾いてからのお楽しみです。

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ナイトシアターの準備開始!
残念ながらお天気に恵まれず、野外上映の予定は急遽変更になり室内へ。植物園にあるアトリウムという多目的スペースを活かし、おしゃれな映画空間を作り上げます。
スクリーンを設置し、周囲をライトアップで着飾ります。段々と外も暗くなってきました。

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機材チェックも忘れずに行います。

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皆で作った看板も無事完成!参加者の皆さんは口々に「すご~い!」「おしゃれ!」と大はしゃぎ。自分たちで作り上げたからこそ喜びもひとしおです。

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準備完了!いよいよ開場です。
オードブルは小代にお店を構える「山の駅SHAKNAGE」さんが用意してくれました。但馬牛を使ったローストビーフは本当に美味しそうです。

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開場時間になると、続々とお客さんが。地域の若手の方々を中心にたくさんいらしてくれました!参加者も一緒においしそうなオードブルをとって、

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上映開始!
上映作品はインド映画の「きっとうまくいく」。笑いあり涙ありの3時間を地域の方、ツアー参加者の皆さんで一緒になって楽しみました。

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映画館として活用する姿に「こんないい場所があったんだなあ」「他のイベントにも活用できそう」とコメントする地域の方も。植物園の活用に、新しいイメージが生まれるきっかけにもなりました。

夜は懇親会!村岡・小代の若手たちと語らい合います
映画の後はお宿「うづかの森」へ移動し、懇親会に突入。映画を見に来てくれた村岡・小代区の同世代の若手たちと交流しました。

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普段の仕事の話から香美町の話まで。皆で大笑いしながら、たくさんの話をしました。

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本当に気のいいまちの方々の姿に、なかには「本当にいいところで、絶対また来たいです」と熱く語ってくれる方もいました。

ツアー2日目

ツアーは2日目に突入昨日の雨も綺麗にあがり、晴天の1日となった2日目。宿のある村岡区の名産「村岡米」を朝からお腹いっぱいに食べ、

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看板作りワークショップ開催
香美町にて庭師として働く小林景楽園の小林さん(通称:かずくん)より植物園にある素材を活かした看板作りワークショップを行っていただきました。
まずは皆で朝の散歩がてら、材料を拾いに行きます。

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材料が集まったら、小林さんに作り方を教わりながらデザインを決めていきます。

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デザインが決まったら後はどんどん組み立てていきます。拾ってきた素材を当てはめては、ああでもない、こうでもないと話し合い。

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ついに完成です!

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この看板は植物園の前に実際に設置され、季節ごとの見どころの花を来園者にお知らせする予定です。春になり、植物たちが園内を彩る頃、看板はどんなおすすめを参加者に教えてくれるのでしょうか?今から楽しみです。
また、参加者の方からは「はじめましてのメンバーでこんな素敵な看板が作れるなんて、本当に楽しかった!」と歓喜の声も上がりました。

ツアーももうすぐ終わり。コーヒーをいただきながら2日間を振り返ります
看板が完成したら、ツアーももう残りわずか。カツラの千年水を活かしたコーヒーであたたまりながら木漏れ日の中、ツアーの振り返りを行います。

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「どんな要素が楽しかったか?」
「どんな要素が加われば、ツアーや植物園はより面白くなりそうか?」
実際に感想をシェアし合いました。

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「もっとたくさんの人にこの場所やこんなツアーが広まればよいのに!自分ももっと発信していきます!」という心強い声も数多く聞こえ、一方で「交通手段が」などのまちの問題を提示してくれる方もいらっしゃいました。
なかには「ヨガをやってみたらどうか?」という提案も。
参加者、まちの人と一緒になって、いまある良さやその活かし方、見直すべきポイントを考える時間を過ごしました。

企画者のまこつもそんな参加者の声に対し、「植物園の新たな活用法が見えてきた、すごく素敵な企画になった」そんな前向きなコメントを数多く述べてくれました。

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最後に全員で集合写真を撮って解散です

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たった2日間にも関わらず、数々の経験から濃密な時間を過ごした参加者の皆さん。どの体験も口々に楽しかったとコメントをくれました。
また「また来たい」「海側の香住区も楽しみに来たい」などと再訪への思いを伝えてくださる方も。

香美町は各地区が集まってできた大きなまち。だからこそ、たくさんの楽しみ方があるまちです。春夏秋冬、それぞれの季節の良さをまた味わいに香美町へ、そして植物園へぜひ足を運んでほしいと思います。

皆さん、2日間、本当にお疲れ様でした!また香美町でお会いしましょう!

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