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【ツアーレポート】牡蠣の口を開けろ!安芸津で響くカキ打ちの音!@広島県東広島市

2019年度、株式会社Ridiloverは東広島市からの委託を受け、同市の地域資源を活かした観光産業の振興のため、広島大学と連携した「地域資源を巡るモニターツアー」を企画・運営しています。本ツアーは、第2弾(全3回)である日帰りツアーであり、2019年11月23日(土)に開催されました。

東広島市では、地域資源を活用した「観光産業の振興」を柱とし、農村体験や自然体験活動の推進などの施策を掲げています。
 こうした中、広島大学総合博物館において、本市の地域全体を「博物館」、豊かな自然や文化といった地域資源を「展示室」、地域住民を「学芸員」と見立てた「エコミュージアム構想」についての研究が進められてています。
 本事業では、リディラバ がこれまでスタディツアーにおいて培ってきた企画ノウハウを活用し、広島大学と連携しながら、地域住民やコミュニティが主体となっていく新たな東広島市の観光コンテンツ開発のため、2019年度に全3回の日帰りモニターツアーを企画し、効果測定を行なっています。
 第1弾の「オオサンショウウオに会いに行こう」ツアー(プレスリリース)に続いて第2弾となる本ツアーでは、東広島市・安芸津地域を舞台に、牡蠣やじゃがいも、日本酒といった「豊かな自然の中で育まれる食」に焦点を当てたツアーを開催しました。

(本ツアーの参加者募集ページ)

(第1弾ツアーの参加者募集ページ

それでは気になるツアーの様子をご紹介いたします。
            

JR西条駅/東広島駅に集合

本ツアーには広島、大阪、京都、山口、岡山より15名の方にご参加いただきました。うち12名は、初めて安芸津を訪れる方でした。

西条駅と東広島の2ヶ所で集合し、貸し切りバスにご乗車いただきます。

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まずは、ツアーの企画者である広島大学の淺野先生(写真上)と清水先生(写真下)より、今回のツアーの趣旨や、エコミュージアム構想、安芸津町の歴史などをご説明いただきました。

牡蠣打ち体験

地元の水産業者「島村水産」のご協力をいただき、さっそく牡蠣打ちに挑みます。

まずは島村水産の息子さんから、安芸津の牡蠣の特徴や牡蠣漁の方法などを教えていただきます。

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参加者のみなさん興味津々で、「牡蠣は収穫するまでどれくらいの期間がかかりますか?」など、たくさん質問をされていました。

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そして牡蠣打ち場に入り、いよいよ牡蠣打ち体験スタートです。

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「思ったよりも力がいる。。。」と苦戦しつつも、普段はできない体験を楽しんでおられました。

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獲れたての牡蠣を実食!

皆さんが牡蠣打ち体験を楽しんでいる間に、島村水産の社長・島村さんが、水揚げさればかりの新鮮な牡蠣をアツアツに蒸してくれました。

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海水で自然な塩味がついた牡蠣に「おいしいー!」と笑顔が溢れます。

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地元食材が並ぶ、JA直売所「ふれあい市」へ

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瀬戸内海の温暖な気候で育ったみかんが、ちょうど最盛期を迎えていました。

野菜や果物など、皆さん思い思いにお買い物を楽しみます。

地元の老舗「へんこつ苑」で杜氏鍋ランチ

「吟醸酒誕生の地」としても知られる安芸津地域。昼食には、杜氏(とうじ、酒蔵で酒造りを仕切る責任者)が新酒を絞る時期に出る『酒かす』をベースに、旬の食材を組み合わせた「杜氏鍋」をいただきます。

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日本酒のうま味がぎゅっと詰まった絶品鍋で体が温まります。

瀬戸内海を一望できる畑で、じゃがいも掘りに挑戦

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安芸津観光協会の土居会長から、ハートの形で有名な小芝島や、生物浸食と波の浸食等によって消滅しつつあるホボロ島などをご紹介いただきます。

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続いて、安芸津の自然に魅せらて、千葉県から移住し農業を始めた甲斐さんより、じゃがいもの掘り方を教えていただきます。

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赤土を優しく掘り返すと、広島ブランド野菜の一つ「赤土ばれいしょ」がどんどん出てきます。

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掘ったじゃがいもは、甲斐さんからご提供いただいたレモンと合わせて、お土産としてみなさんにお持ち帰りいただきました。

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創業160年の老舗酒蔵「柄酒造」を見学

最後の目的地である柄酒造(つかしゅぞう)は、昨年の西日本豪雨で廃業を覚悟するほど壊滅的な被害を被りましたが、今年から酒造りを再開しました。

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安芸津の日本酒の歴史や、水害からの復興体験を、酒蔵のご主人・柄さんから聞きならが酒造りの現場を見学します。

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そして、お待ちかねの試飲の時間。

地元で愛飲され続ける「関西一」をはじめ、贅沢にも4種類の日本酒を飲み比べさせていただきました。

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皆さん、次から次へと瓶に手が伸びていきます。

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お土産にご購入された方もたくさんいらっしゃいました。

ツアーの振り返り

一日の最後には、安芸津商工会でツアーの振り返りを行います。

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広島大学の先生方や、地域の方々、東広島市役所の方々も一緒に、「もっと多くの人の安芸津に訪れてもらうためのアイデア」を出し合いました。

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「1泊2日で農家に泊まって農業体験ができる機会があれば、都会の人にとって魅力的だと思う」

「じゃがいもの植え付けや牡蠣の採苗体験など、他の季節のツアーもあれば参加してみたい」

「エコミュージアム構想」の更なる推進に繋がる、安芸津の自然を活用するためのアイデアをたくさん考えていただきました。

カキに、鍋に、じゃがいもに、酒蔵に、盛りだくさんな一日もあっという間に過ぎ、東広島駅と西条駅までバスで皆さんをお送りし、解散です。

安芸津の「人」と交流し、「食」を堪能し、「自然」に触れることができた一日となりました。

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ツアー参加者の声

事後アンケートでは、9割近い方が「安芸津町の人にまた会いたい」「安芸津町を人に勧めたい」「安芸津町の産品を購入したい」と回答していただきました。(「とてもそう思う」または「そう思う」を合わせて)

安芸津の人・食に触れられて感動のツアーでした」(大阪府在住・56歳・女性)

「牡蠣打ち場では、生態系の話を分かりやすく、丁寧に説明して下さいました。他の訪問場所でも豊富な知識で、場をつなぐ話をされて、とても楽しくツアーを楽しめました」(岡山県在住・45歳・男性)

安芸津の特産品を購入することによって地域の復興サポート、地域の良さを宣伝したいと思いました」(山口県在住・39歳・女性)


住民の想いを活かして、関係人口を増やしていくまちを一緒に作りませんか?

リディラバ 地域協働事業部「住民の力で関係人口(移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々)をつくる」ことを目指し、地方自治体・地域のみなさまと一緒にツアー企画、催行を行なっています。

(過去取引自治体)
福島県南相馬市、兵庫県香美町、長野県信濃町、広島県世羅町 等

リディラバが地方自治体に提供する価値:

①地域住民の主体性の向上
住民対象のツアー作り研修「たびづくりスクール」を企画。ツアー企画を通じて地域の魅力を再確認してもらうことで、参加した地域住民が、地域課題解決の新たな担い手として活躍していくきっかけを作ります。

②関係人口の創出
地域住民が企画したツアーを実現するため、リディラバが地域外に向けて参加者を募集。ツアー当日も同行し、参加者が住民の想いに触れ、その地域へ深く関わる関係人口となっていくサポートを行います。

③ツアー企画を自走するためのノウハウ委譲
将来的に重要なのは、地域の力のみで関係人口を生み出していくこと。リディラバが蓄積してきたツアー企画・コンテンツ作成ノウハウを、複数年かけて地域住民や地域の団体等に委譲し、ツアーが自立的に生み出せる地域づくりを目指します。

リディラバのツアーに興味のある自治体の方はこちらよりお問い合わせください
パンフレットダウンロードはこちら


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