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【ツアーレポート】田舎の夜をチャラくする!手づくりDJイベント!@福島県南相馬市

本ツアーは、2018年福島県南相馬市で開講された「南相馬たびづくりスクール」に参加したスクール生(地域住民)によって企画され、2019年2月10-11日に開催されたものです。

企画者紹介

企画者の井上さんは、長野県出身で2018年に南相馬市へ移住しました。Next Commons Lab 南相馬で起業家支援のコーディネーターをされています。

今回のツアーでは、東日本大震災による地震・津波・原発事故という未曽有のトリプル災害に見舞われた福島県南相馬市に視察目的ではなく、ただ純粋に「楽しい場所があるから小高に行きたい」と思ってもらえるような場所を作りたいという想いから企画されました。

(ツアー参加者募集の紹介ページ)

いつも静かな田舎の夜をチャラくする感動ツアーのレポートです!

1日目

小高駅に集合

雪の残る寒空の下、レトロな雰囲気のある小高駅に集合しました。

「田舎の夜をチャラくする」ツアーに集まった皆さんはどんなチャラい人たちなんだろう…と皆さん少し緊張気味。

12:30  浦島鮨で昼食

まずはお寿司で腹ごしらえ。浜通りの新鮮なネタを使った美味しいお寿司で、皆さんの表情も次第に笑顔になりました。

13:30 お試しハウスにチェックイン

スピーカーづくりの前に、まずは今回のツアーの宿泊先である、お試しハウスにチェックインをしました。

お試しハウスはその名の通り、小高での暮らしを「お試し」できる一般住宅を開放した宿泊施設。南相馬で何かに挑戦してみたい!地域の活動に参加してみたい!と思っている人が1泊から1か月まで無料で滞在できます。

14:30 小高パイオニアビレッジに移動

今回のメイン会場となる小高パイオニアビレッジ(略してOPV)に到着しました。
OPVは、一度は無人になってしまった街に再びコミュニティを再建し、営みを取り戻すために起業家や建築家がタッグを組んで生まれた施設で、コワーキングスペースやゲストハウス、ものづくりを行うワーカーさんが働けるスペースなどがある多機能施設です。

まずは企画者と参加者全員で自己紹介。
ツアーにちなんで「人生で一番チャラかったエピソード」を発表しました。かわいいものから、思わず一同騒然の衝撃的なエピソード続出で、一気に皆さんの過去のヤンチャなあれこれが暴露されることに…。 この時間で一気に打ち解けました。

今回、施設の外にキャンドル文字を書いてくださることになった地域住民の新目さんも合流しました。震災以降、南相馬でキャンドルの飾り付けの活動をされている新目さん。偶然、このツアーを新聞で見つけ、企画者いのっちの想いに感動して連絡、ツアーの数日前に急遽お手伝いいただくことが決まりました。


15:00 スピーカーづくり開始!

早速いのっちからスピーカーの作り方を教わります。


まずはボンドで外枠の組み立て。
「あれ?なんかずれてる。」「これどこにつくんだ?」とみなさん悪戦苦闘。

こちらはハンダ付け。
初めてのハンダごてをした参加者さんは溶けたハンダがぽろぽろ流れ落ちていきうまくつかない様子。
スピーカーづくりも一筋縄ではいきません。

その頃、外ではろうそく文字の準備も開始。さあ、何の文字が完成するでしょう?

スピーカーづくりも最終段階!


吸音材を取りつけて…

ビス止めをしたら…

ボンドが乾くのを待って明日仕上げをするので、ひとまずスピーカー完成!今夜のDJパーティーでは活躍してくれること間違いなしです!


17:00 パーティー準備

DJパーティーといえばまずはなんといってもミラーボール!丁寧に磨いていきます。

手すりに電飾をまいたり、電気にカラーフィルムを貼ったり、着々と準備していきます。

一方外ではろうそく文字も完成に近づいていきます…!ろうそくのひとつひとつに火を灯します。

磨いたミラーボールも設置。

今回のパーティーはポットラック形式で参加者が食材を持ち寄りました。

こちらの食材を使って、ツアー参加者でBarのマスターのひろさんが手料理をふるまいます。

さらにこちらでは顔に蛍光塗料でペイントして一気にチャラ感!

なにを書かれるかは完成するまで書いてくれる相手次第。顔に落書きをされてるようなドキドキ感で、Tシャツの「HELP」の文字といのっちのこの表情がなんとも言えません。笑


18:00 DJパーティー開始!

みんなでスピーカーから会場、料理まで全部イチから作りあげたDJパーティーがついに完成!!!照明を落として音楽をかければ、小高のチャラいDJパーティーがスタート!

今回の料理全てを作ってくれたマスター、ひろさんからまずは料理やお酒の説明してもらいます。おつまみから野菜スティックや焼きそばまで、おいしそうなものがずらりと並びました。

ツアーの参加者も企画者も地域の人も、誰がどんな肩書きかはもう関係ありません。おいしいものを食べながら、音楽にのせて体を揺らすだけで自然と気分もノッてきます。

こちらは今回のツアー参加者でDJのSPIDER!とってもかっこいいです!!

音楽に合わせて踊る人もいれば、お酒を交わしながら初めて会った人としっぽり話しこむ人、ゆっくり目を閉じて一人空気感に浸っている人や、好きな音楽がかかって歌を口ずさむ人などなど。一体感を感じながら田舎のチャラい夜が更けていきます。。。

2日目

8:00 朝食

原町のとっても美味しいパン屋さん、パルティールのロースカツサンドとあったかスープで朝食です。やわらかお肉にサクサクの衣でこれが絶品!
いただきます!!

9:00 セットリスト作り&スピーカーの仕上げ

2日目には、昨日のDJパーティーでかっこいいDJ姿を披露したSPIDER先生によるセットリスト講座です!
ツアー参加者でありながら、東京でDJをやっていることもあり、セットリストを教えてくれることになりました。
ただかけたい音楽をつなげるのではなく、曲の意味やテイストを考えたり、ピークに持ってきたい部分を考えて曲の一部を切ったりつなげたりかぶせたりもしながらセットリストを組むそうです。

皆さん紙やケータイに選んだ曲をリストアップしながら、真剣な表情でセットリストを組んでいきます。

一方こちらはスピーカーの最終工程。昨日活躍してくれたスピーカーを一回解体して塗装&表面を滑らかにしていきます。
そしてついにスピーカー完成!!!!
こちらはOPVに寄付されることに。OPVの音響としてきっと活躍してくれることでしょう。

今度はつくったセットリストの発表!…とまではいきませんでしたが、一人一曲想い出の曲を流しながらそのエピソードを語る会を開催。
一時代昔の懐かしい音楽とともに、聞いているこっちがキュンキュンするような青春の甘酸っぱい想い出から、思わず共感してしまう人生の苦い想い出まで、皆さんのいろんな話で大盛り上がりしました。

12:00 昼食

並ぶ人が絶えない超が付くほどの人気店、双葉食堂にてお昼ご飯です。

いのっちおすすめの肉うどんや中華そばをいただきました。


スピーカー作りで手を動かし、セットリスト作りで頭も使って、お腹もペコペコ。追加料金で大盛りや大大盛りにする人も出るなど、昔懐かしい味に全員大満足です。


14:00 振り返り

再びOPVに戻って、濃厚1泊2日旅をみんなで振り返ります。昨日初めて会ったとは思えない深い交流に皆さんの想いも募ります。

今回このツアーを企画してくれたいのっちにお礼のメッセージカードのプレゼント。

運命のように集まったこのメンバーだったからこそ大成功した今回のイベント。小高の奇跡の夜の想い出を皆さんずっと忘れることはないでしょう。

お別れはさみしいですが、必ずまたどこかでお会いしましょう!そしてまた小高でDJイベントをしましょうね!

まとめ

南相馬市で地域住民が実際に企画したツアーのレポートをご紹介いたしました。
リディラバ は「住民の力で関係人口をつくる」ことを目指し、自治体のみなさま、地域のみなさまと一緒にツアー企画、催行を行なっています。


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