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【ツアーレポート】「伝説を絵本にする!遺跡プロジェクト!」@福島県南相馬市

本ツアーは、2018年福島県南相馬市で開講された「南相馬たびづくりスクール」に参加したスクール生(地域住民)によって企画され、2019年1月19-20日に開催されたものです。

企画者紹介

企画者の松浦さんは、震災後、福島県に住みながらも、なかなか復興の役に立てないと感じた経験から、現在、南相馬市で復興支援員をされています。

今回のツアーでは、「南相馬市をより良くしていきたい仲間」が増えれば、震災前以上に南相馬が盛り上がり、もっと楽しくなるのではないかという思いから、企画されました。

(ツアー参加者募集の紹介ページ)

南相馬市の「泉官衙(いずみかんが)遺跡」を公園にするという大プロジェクトを原点に、その土地に残る「泉長者伝説」をみんなで1冊の絵本にしながら理想の公園像を参加者と地域の人と一緒になって考えるツアーです。


ツアー 1日目 

 原ノ町駅に集合

南相馬中央図書館の大会議室を借りて自己紹介をしました。

絵本をつくるツアーということで、自己紹介では「今の南相馬のイメージ」をツアー参加者の皆さんに描いて発表をしました。


南相馬博物館に移動

南相馬市博物館は、国指定重要無形民俗文化財「相馬野馬追」をはじめ、南相馬市を中心に周辺地域の自然・歴史・民俗をテーマにした展示がされています。ここで、今回のツアーのメインである、泉官衙(いずみかんが)遺跡の当時の時代のことについて学びます。

南相馬市博物館学芸員の藤木 海さんが案内をしてくださいました。
藤木さんは学生時代から考古学について学んでおり、その専門知識・技能を活かした職を求めて家族とともに南相馬市に移住された方です。

14:30 泉官衙(いずみかんが)遺跡を訪問・発掘作業体験

「泉長者伝説」が残る土地、「泉官衙遺跡」へ、バスを使って移動しました。
この土地に遺構や土器、瓦などの遺跡物が埋まっています。この広い遺跡を将来公園にするプロジェクトが南相馬では進んでいます。
参加者のみなさんも「どんな公園だとみんな来てくれるかな?」と考えながら探索をしました。

藤木さんに泉官衙遺跡の地理や歴史についてとても丁寧に解説していただきました。

遺跡見学の最後では、実際の発掘現場に訪れて1000年前の文化が発掘できるロマンを藤木さんに語っていただきながら、参加者のみなさんも発掘作業を体験を行いました。

かつてあった正倉院の瓦を発掘するなど、楽しい時間を過ごし、遺跡見学を終了しました。


16:00 宿泊先に移動・懇親会

遺跡見学を終え、途中、道の駅にて買い出しを行いながら、宿泊先でもある南相馬市移住体験者向けの施設・お試しハウスへ移動しました。

お試しハウスに到着し、全員で協力しあって夕食の準備中

乾杯!地域の方と一緒に地元の魚屋さんが調達したアンコウなどの海鮮鍋を囲みながら懇親会をしました。

地域の方も多く参加してくださり、たくさんの差し入れをしてくださいました。お腹も満たされ、充実した1日を終えました。


ツアー2日目

絵本づくり開始!

お試しハウスで朝食をとり、再び南相馬市中央図書館へ向かいました。

泉長者伝説の主人公「吾郎」担当チーム、その飼い牛「ベコ」担当チーム、「背景」チームの3つのグループに分かれて絵本づくりを進めます。

伝説の理解を深めるために、企画者松浦さんが図書館にある泉長者の紙芝居を読んでくださいました。

地域で普段絵本作家をされている方や絵描きをされている方にもお越しいただいて、一緒にページを作っていきました。
絵本の最後のページとして参加者それぞれが考えた泉官衙遺跡の理想の公園を一人一人絵にしました。全員の絵を組み合わせた1枚が最終ページになります!


みんなが描いた公園の絵を発表して、1日目の遺跡探索で感じたことや「こうなったらいいな」と思ったことを共有しました。
ここでの参加者のアイデアが泉官衙遺跡のこれからできる史跡公園の形になっていくとしたらとてもロマンがあって素敵です。


昼食、そして絵本寄贈

昼食には南相馬名物ホッキ飯をいただきました。

まだ製本はされていませんが、完成した全てのページを図書館の方に寄贈しました。

最後にツアー参加者・地域のみなさん・図書館の方と本に囲まれた場所で集合写真を撮りました。
寂しさも残りますが、寄贈された本が多くの子どもたちに読んでもらえることを願いながら、今回はこれにて解散。また南相馬で会いましょう!


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