【ツアーレポート】里山のお母さんに弟子入り!本気の味噌づくり@広島県世羅町
本ツアーは、2017年広島県世羅町にて開催された「せらたびスクール」に参加した、スクール生(地域住民)によって企画され、2019年2月23-24日に開催されたものです。
リディラバは、本ツアーの企画サポートおよび運営業務を担いました。
企画者紹介
企画者の吉宗五十鈴さんは、結婚を機に世羅町に移住され、今高野山にある宿坊を修繕して古民家カフェ「雪月風花 福智院」を経営をされています。
今回のツアーでは、お味噌づくりを通して田舎ならではの豊かな暮らしを体験し、世羅の良さをたくさん感じてほしいと、お母さん直伝の「本気の」味噌づくりツアーを企画しました!
(ツアー参加者募集の紹介ページ)
以下、ツアーの様子をご紹介いたします。
1日目 甲山いきいき村に集合
甲山いきいき村は世羅の新鮮なお野菜や、お母さんたちがつくる味噌や漬物などの加工品を買うことができる産直市場です。
今回のツアーには、広島・岡山・愛媛から10名の方に参加いただきました。
いきいき村の前では世羅発の特産品・松きのこの天ぷらやすまし汁がいただけます。
今回、お味噌づくりを教得てくれる世羅のお母さんたち。右からえつこさん、ときこさん、ちえみさん、ひろみさん。
お味噌づくり開始
下準備のお米を計って、洗います。
次は重しにするお塩を詰めていきます。
お塩の袋はしっかり空気を抜きつつ、結び目はお塩の入っているギリギリではなく袋の上の方で結ぶのがポイント。こうすることで重しとして乗っけたときに形をうまく変えられるそうです。
親指と薬指でも難なくつぶせるくらいの柔らかさまで5~6時間煮立てます。
おひる休憩
いきいき村2階のそば茶屋「いきいき」でそば定食をいただきます
お味噌づくり再開
お母さんから今回のお味噌づくりのポイント紹介。皆さん普段お料理をされたり、お味噌づくりに興味のある方たちばかりなだけに質問も絶えません。
世羅のお母さんたちが長年作り続けてたどり着いた秘伝の技をメモメモ…
再び加工室に戻って作業開始!
ミンチ機をセットしたり、お味噌を入れる桶を洗っていきます。
ここで、えつこさんの作ったお味噌を少しだけいただきます。
上手くできるとカビもなくきれいな赤茶色のお味噌が出来上がります。
市販のお味噌よりも大豆の香り高いお味噌をなめながら、どんなお料理に使おうかと思わず妄想も膨らみます。
疲れてきたら、あったかいお茶でほっと一休み。
想像以上の体力仕事に圧倒されたところで本日の作業は終了。
ここからは世羅観光や温泉に美味しいご飯を堪能です!
自由時間
企画者いすずさんが店主を務める福智院で一息つきます
福智院は、平安時代に平家の荘園で弘法大師が開いたといわれる史跡・今高野山参道にある、築170年の宿坊を修繕した、2018年5月オープンの古民家カフェ。世羅で栽培されたお茶や、地元の食材を生かした甘味などが楽しめます。
荷物を置いたら、いすずさんに連れられて今高野山散策にレッツゴー!
福智院から徒歩2分にある、「せら温泉」も堪能します。
夕食作り開始!
お母さんたちに今度はこうじ料理を教わります
みなさんなんとも手際がいい…!
夕食スタート
2時間かけて作ったお料理も完成!いただきまーす!
豆乳鍋や手まり寿司、鶏肉の塩こうじ蒸しなど、彩豊かでヘルシーな糀料理がずらっと並びました。
お料理をいただきながら、世羅のお母さんたちや、世羅に移住したいすずさんの里山暮らしの話を伺います。
話はまだまだ尽きませんが、明日も体力勝負のお味噌づくりが待っているので、ちょっぴり早めの解散です。
ツアー2日目 朝食
いすずさんには世羅のお茶でおいしいお茶の入淹れ方を教わります。
こうじのディップソースを付けるバーニャカウダや菜の花の炒め物など、朝ごはんも豪華な品々が並びました。
あつあつの白飯に具材たっぷりお味噌汁と一緒にいただきまーす。
お味噌づくりスタート!
ここから一気に完成まで行きます!!
大豆と糀の分量を量ります。大豆担当と糀担当に分かれて作業。
お味噌の味が決まる大事な行程です。
「あれ?こっちの大豆の合計値が違う?」「いや、これはあっててここの数字が間違ってるんじゃない?」「これが間違ってるよね?」
計算がなかなか合いません
全員で四苦八苦しながらなんとか正しい大豆、糀、塩の仕込み量を算出します。
正確に量り分けた大豆や糀をしっかりと混ぜ、機械でミンチ状にしていきます
ミンチ状にしたらお団子型に丸めて、樽の中に詰めていきます。
中蓋をして、重しのお塩を載せたら冷暗所に保管で完成!!
今回作ったお味噌は11月に蔵出しです。
「完成した時にまた世羅町を再訪したい」と言う参加者さんもたくさんいました。
昼食
「こうじ」にこだわった今回のツアーでは、お昼ももちろん「こうじ料理」!
甘酒・どぶろくなどの糀を使った世羅の田舎料理がいただける「せら恋し」のお弁当をいただきます。
下準備
お母さんたちに事前にしてもらっていた下準備も体験します。下準備も含めて全行程も体験するのが今回の味噌づくりツアーが「本気」の理由。
まずはお米を蒸し器にセット。
蒸したお米にまぶす「こうじ菌」を慎重に量ります。
お米を蒸している間には近くの有名和菓子屋さん、「大手門」にてほっと一息おやつ休憩。
美味しい和菓子と、コーヒーが無料でいただけて二重にお得です♡
戻ったら、ちょっぴり芯の残るくらいの固さで蒸しあがったお米を蒸し器から出して、冷まして、糀菌をまぶしていきます。
最後に糀をまぶしたお米を発酵機に入れたら、ちょうど味噌づくり行程をすべて体験したことに!
これで皆さんもう一人で味噌作りができますね!
今回味噌づくりをイチから教えてくださったお母さんたちと記念の1枚。
ありがとうございました!
振り返り
まずは今回のお味噌のレシピをいすずさんと振り返ります。
今回がお味噌づくりリベンジだった人も、初めて挑戦した人も、泊まり込みで行った本気の味噌づくりはかなり貴重な体験だったのではないでしょうか。
1泊2日を振り返ってみて、皆さんの味噌づくりや世羅での楽しかった思い出を共有します。
今回このツアーを企画してくれたいすずさんにお礼のメッセージカードのプレゼント。
世羅のあったかいお母さんに教えていただいて挑戦した、本気の味噌づくり体験。
みんなで気持ちを一つに和気あいあいと作ったお味噌は、きっとおいしくなることでしょう。
参加者の声
今回のツアーでは、お味噌作りを通じて田舎暮らしを体験し、移住に興味を持ってくださった参加者さんも多かったのではないでしょうか。再訪を約束してくれた参加者さんも多かったです。
「観光では感じられない世羅を楽しむことができました。また来ます」(広島県42歳女性)
「何より皆さんと一緒に食事を作ったり楽しめた」(岡山県53歳女性)
「味噌作り、福智院など別の分野でのアプローチが新しく、とても面白かったです。また家族や友人と一緒に訪れます。蔵出しも楽しみにしています!」(愛媛県34歳女性)
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リディラバ 地域協働事業部は「住民の力で関係人口(将来的に移住の可能性もある、その地域を一緒に盛り上げる仲間)をつくる」ことを目指し、地方自治体・地域のみなさまと一緒にツアー企画、催行を行なっています。
リディラバが地方自治体に提供する価値:
①地域住民の主体性の向上
スクールに参加した地域住民が主体性を高め、新たな地域の担い手として、外から人を呼ぶことや町の活動へ積極的に参加する
②関係人口の創出
地域住民によって企画されたツアーに参加した地域外の参加者が、彼らの想いに触れ、その地域コミュニティを好きになり、町へ深く関わる関係人口となっていく
③外からの人の流れを生むノウハウ提供
リディラバが蓄積してきたツアー企画・コンテンツ作成ノウハウを、スクールを通じて提供し、住民自身の力で外から人を呼び込めるようになる
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