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芸術祭なのに、米作りに雪かき?「大地の芸術祭」が挑む地域づくりとは

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず。


ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

本日ご紹介するのは、こちら。

『「クズを弾圧する側には回らない」エリート街道を捨てた先の「大地の芸術祭」誕生秘話』

7月13日から、越後妻有地域(新潟県十日町市、津南町)を舞台に「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」が開幕します

アートを通じた地域づくりを目的として2000年から継続的に開催されてきたこの芸術祭。実は、始めたころには芸術界から「こんなもの美術じゃない」と言われ、地域からは「意味がわからない」と言われていたそうです。(大地の芸術祭の立役者・原蜜さん談)

それがいまや、人口約5万人の地域に世界中から50万人以上が訪れる世界的な芸術祭に。特徴的なのは、農業の人手不足などの地域の課題に向き合い、ともに取り組むこと。

たとえば、年間20トンほどのお米をつくったり、冬の間は雪かきを行なったり。なぜ、芸術祭がここまで地域に寄り添うのでしょうか?

2022年に開催したリディフェスのセッション記事より。

大地の芸術祭の立役者、事務局長の原蜜(はら みつ)さんとリディラバ安部。両者をよく知る、株式会社マクアケ 共同創業者・取締役の坊垣佳奈さんをモデレーターに迎え、ふたりの活動の背景に迫りました。

『「クズを弾圧する側には回らない」エリート街道を捨てた先の「大地の芸術祭」誕生秘話』

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社会への違和感から「エリート街道」を外れ、大学に進学せず、いつしか街の「チンピラ」たちと荒んだ生活を過ごすようになっていた原さん。

そんな原さんが芸術祭に関わるきっかけとなったのは、叔父である北川フラムさん(大地の芸術祭総合ディレクター)のある言葉でした。


「26歳の時、フラムさんから新潟にちょっと来いと誘われたんです。

フラムさんと僕は、頻繁に話すような近しい間柄ではなかったのですが、実はこっそりフラムさんが新聞に寄稿した文章を読んだことがあって。

文中に「人は1回きりの人生を間違いながら生きている」という言葉があって、その言葉を見た時に、僕みたいな人間が生きていていいんだ、と初めて肯定されたような気がしました。

フラムさんとならば、「クズ」を弾圧しない何か、強い側に回らない何かが作れるかもしれないと思い、ついて行った先が大地の芸術祭でした。

地域に入ってみると、生まれた場所や家柄、仕事による差別が公然と存在していることに、僕はめちゃくちゃ怒りを感じました。

僕らが食べさせてもらっているお米。
このお米を作る人が、差別されてコンプレックスを抱えて生きるなんて、あり得ない

都市こそが素晴らしいもので、地域で農業をするなんて非効率で意味がないことだなんて、そんなはずがないだろう。

この時抱えた怒りが、言ってみれば僕の全てなんです

地域を支える人たち、農業をやっている人たちに寄り添う活動がしたいと思って、気づけば20年以上が経っていた、という感じです」

「大地の芸術祭」には、リディラバ代表の安部がオフィシャルサポーターとして携わるほか、リディラバが運営事務局を務める「子どもの体験格差解消プロジェクト」では、過去に子どもたちに大地の芸術祭を体験してもらいました。

芸術祭を通じて地域づくりに取り組む原さんの思いと、社会課題に向き合うリディラバ・安部の経験が重なり合う対談。

ぜひお読みください!

※このリンクからこの記事にアクセスすると、どなたでも7月18日(木)まで無料でお読みいただけます!

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