見出し画像

「パパは寝てる」Tシャツの裏で、男性の育休取得率は過去最高に。新旧の価値観がぶつかり合う転換期

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず。


「パパは寝てる」Tシャツの裏で、男性の育休取得率は過去最高に。新旧の価値観がぶつかり合う転換期

本日ご紹介するのは、こちら。

【構造化特集 父子家庭】第3回
「イクメン」は死語か?“男性学”から考える父子家庭の子育て

今週、「パパは面倒みてくれない」「パパはいつも寝てる」といった父親の育児"参加"の有無を揶揄するようなデザインの子ども服が販売され、SNS上で批判が殺到しました。この商品について、販売元は「育児に携わる男性や性差別を意識した企画ではございません」と説明したそうですが、販売中止を発表しています

またその一方で、厚生労働省が先月発表した調査結果によると、男性の育児休業取得率は30.1%と、1996年度の調査開始以来、過去最高となったことが明らかになりました

旧来の価値観と新しい価値観がぶつかる、男性の育児の転換期ともいえる現代。

「男性学」に詳しい関西大学教授の多賀太さんは、このように話します。

「さまざまなデータによって、男性の育児志向は決して低いわけではないことが示されています。ところが、そうした意識が必ずしも実際の行動に反映されているわけではありません。(中略)男性が育児に関わりづらい主な要因は、従来のサラリーマン的な働き方が日本ではまだまだ根強く残っているためです」

【構造化特集 父子家庭】第3回
「イクメン」は死語か?“男性学”から考える父子家庭の子育て

この記事を読む

「戦後の父親のあり方をめぐる議論は大きく2つに整理でき、一つは父親と母親の資質の違いを前提とし、しつけや教育において母親には果たせない役割を父親に求める議論です。
もう一つが、父親と母親の資質の違いを前提とせず、出産前の準備や乳幼児期の世話を含めて、より広範な子どもへの関与を父親に期待するものです」(多賀太さん)

戦後、形を変えながら議論が続けられてきた男性の育児のありかた。

そこにあるのは、個人やパートナー間の問題だけではなく、働きかた/ステレオタイプな性役割分担意識/コミュニティ不足など、社会の構造的な問題が横たわっています。

ぜひお読みください!

※このリンクからこの記事にアクセスすると、どなたでも8月8日(木)まで無料でお読みいただけます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?