ねこ記録 元介護職の本領 23.03.14

さて、飼い主不調で寝込んでいましたが、ねこも寝たきりになってしまいました。3月2日の記録では自力でトイレに歩いていたねこですが、現在は自力で起き上がることもできません。
動かすのもしんどそうなので、病院には詳細をお知らせして、薬と点滴だけいただきに行ってます。
左目のメラノーマは肥大してえらいことになり、首のリンパの腫れも肥大して、そのせいか左を上にして寝ると息が詰まったようになってしまいます。

なので右を上にして寝るしかないのですが、トイレに自力でいけないのでトイレシートを敷いて寝かせています。排泄があると「ムワー」みたいなテンション低い声で教えてくれます。シートを換えるとゴロゴロ言ってくれます。

でまあ、介護職を経験しててほんと良かったなあと思うのは、下のお世話をするときです。シートの交換の仕方など、ねこといえど存分に生かされています。人間でも寝たきりの方はオムツをしますが、その交換はシートを敷いてすることもあり、いかに利用者様の負担にならないように、衣服や寝具を汚さずできるかに命をかけておりました。
それが、ねこの介護にも生かされております。
なんでも経験しておくものだと、慣れた手つきで排泄物と汚れたシートを片付ける自分に関心するのです。
便も食が細くなったこともありあまり出ませんが、先日やっとゆるいのが出て、こちらも慣れた手つきで捌いていた自分にそういえばやってたわと苦笑いするのです。
ご飯もですね、とろみをつけたりペースト状にしたり、誤嚥しないように角度を考えて与えたりするのに、ほんとに人間での経験が役立っています。
さすがに動物と人間では違うところもあるでしょうけど、おおむね人間での経験は猫でも生かされます。
介護が必要な場合、何か訴えてこられても意思の疎通が取れない方も多いので、そういう意味ではむしろ動物の介護にも通じます。

あと、つぶやきでちょっと書いたのですが、YouTubeで雀が出てくる動画を見つけたのでねこに見せてみたら、熱心に見てたまに手を出すので一日中流しっぱなしにしていたのですが、さすがに飽きたのか前足で端末を裏向けに押さえ込んで明後日の方向いて寝てました。
しつこいのはよくなかった。
でもちゃんと動画を把握してるのは面白かったです。
終わると「ワーン」みたいに鳴いて教えてくれましたし、たまに挟まるCMでは「おれは何をみせられてんねん」みたいな顔して見てました。
新型プリウスはねこちゃん興味ないね。
ちなみにわたしも興味ないよ。
でもずっと寝てばかりだったのが、鳴いたり何やら訴えて来るようになったので、いいことなのだと思います。

寝たきりになってしまっては先は長くないのでは、と思われると思いますが、がんがどこまで浸食しているかどうかの問題で、体そのものはまだ寿命ではありません、食餌も摂れますし。
食餌を摂れなくなって、なおかつ排便があったらもうそろそろかなと思うのですが、今の時点では食餌は摂っているし体は受け付けているし、そのうえで排便があったのでねこちゃんの体の機能はまだ生きていると判断します。
逆に言うとがんでなければまだまだ元気だったんだろうなと思うと本当に申し訳ないことをしちゃったなと思いますが、ねこちゃんは頑張って生きているので、できる限りの手助けをやっていかなければなと改めて思うのです。
そして私は奇跡を信じている。
きっと最後の最後まで信じ続ける。
信じてねこちゃんが「生き抜く」お手伝いをするのです。
ちょっとでも回復して、また病院に行けたらいいな。


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