17日まで見れるミスタースポットライト
メトロンズというコント&演劇ユニットの最新作。
今年に入るまでユニットを構成するメンバーすら知らなかったのですが、演劇は好きだったので興味を持って少しづつ見ていました。
最初に見たのが公式YOUTUBEチャンネルに上がっていた「KASAMATU」で、出てる人も良くわからない状態で話も正直なんじゃこらと思ったんですが、キャラクターの個性が際立っていてやけに印象に残りました。
脚本のくせが強いところもあり、決して穏やかな笑いではありませんが、コントを生業とする人々が本気で演じるコントのような演劇のようななにかは、真面目であればあるほどなぜか面白いという不思議な魅力を備えていました。
「ミスタースポットライト」はメトロンズの第二回公演、10月6日から10日まで赤坂レッドシアターで上演され、現在も吉本興業のFANYというサイトで17日まで配信が扱われています。
それに間に合うように何か書きたいと思っていたのですが体調を崩し今頃になってしまい…
メトロンズのこれまでの公演は公式YOUTUBEで見れます。
今年4月にやったばかりの「副担任会議」まで見れますので、お時間あればぜひご覧になっていただきたいです。
そして今回おすすめするのは「ミスタースポットライト」。
こちらも期間限定ですが冒頭10分が公開されています。
おすすめするのは少しでも多くの人に知っていただき見ていただき、さらに配信を購入してもらえたらと思うからです。
やっぱりお金大事なんです。
そして一流の芸人さんが自ら自分たちを生かす方法を模索して動いている、その助けになれればと思うからです。
副担任会議も、ミスタースポットライトも、ご自分たちの現状を反映したところもあるのかなと見てて思いましたが、それだけに見ている私たちもそれぞれの立場でどこかで感情移入できるところがあるかと思います。
メインで脚本を書いておられるのはしずるの池田一真さんですが、ちょっととがっているような、でもその実びっくりするくらいきめ細やかな優しさも感じます。
私がミスタースポットライトに感じる優しさは、しずるの村上純さん演じるキャラクターの存在です。
ネタばれになってしまうので詳しくは触れませんが、たぶん、彼の感情は一流の芸人さんは味わった事のないもので、それをあえて入れて、またそこにスポットライトが当たるという事にこの作品の優しさを感じるのです。
村上さんの演じるキャラクターは、心に夢を秘め、しかしそれもかなわず、才能のなさをつきつけられ、思ったのとは違うけどまあまあの人生を手に入れた、大多数の人間のいわば私たちの代表なのです。
一流の芸人さんがそこに感情移入するのはおそらく大変むつかしいことだと思うし、またそれはつらいことだと思うし、さらにそれを相方である村上さんに託した池田さん(キャスティングの真実は知る由もありませんが)の、厳しさと同時に信頼も感じてそこにコンビの絆も感じるのです。
きっと誰でもどこかに自分を見出すことのできる、そんな不思議な90分です。FANYのID取得せねばなりませんがちょっとめんどくさいだけで、端末からでも見ることができるので、ちょっとでも興味を持たれた方は間に合ううちにぜひどうぞ。
初日は1カメラ配信800円という破格のお値段。
千秋楽は3カメラでテレビのようなカット割り2000円です。