日向坂46という宗教

タイトルから漂う胡散臭さがすごいのだが、私はアイドルは宗教だと思ってるしそういう解釈が世の中に広まればいいのになーと常々思う。

世の中にはリア恋オタク(ガチ恋オタク)がいることは否定しないし、そのオタクスタイルも否定しない。
疑似恋愛と割り切って仕事してくれてるし、のめり込むスピードが早いのも分かる。だってクラスの女の子は対して可愛くもないし、わがままでめんどくさくて、メイク変えたかどうか、数ミリの前髪の変化にまで気を回してたら嫌になる。

アイドルは遠いから、毎日会わないから、多少の変化は気づかなくていい。
握手会(今はオンラインミーティング)で、髪型変えたね!とか髪色いいね!とか、その都度伝えるタイミングで伝えればいいから。一方的だ。だからこそ続く。

別に異性じゃなくても同性でも恋愛感情で応援してる人もいると思う。かわいい女の子が好きな女の子もいる。

でもアイドルに救いを求めてしまうオタクもいるんだ、ということをわかって欲しい。
というか私の応援への意欲をここで吐き出したいだけだ。

職場でアイドルの話をすると乗ってきてくれるというか、話を聞いてくれる人達に囲まれている。オタクっぽくないのに、オタクなんだね、そんな趣味があるなんて意外だね。たぶん否定されてない。いや、たぶんじゃなくて本当に否定されてない。だが、お金をかけることに関しては割と否定的だ。薄給をそんなことに使って…みたいな雰囲気は感じ取れる。

だから、宗教、とはいえない。絶対わかってもらえなさそうな気がするから。

ところで私の仕事は少しばかり忙しい。業界的にもブラックだし、私自身はそこまでブラックだー!とは思わないけど、一般的な企業よりは忙しい。

だから友人と仕事の話をする時は困るのだ。

この前残業でさ〜
定時ギリギリに仕事振ってくんなよ、あのクソ上司
今月残業時間、結構いっちゃってさ〜

これに一切の共感ができない。
仕事が終わらないなら帰れない
締切はすぐそこ、上司の方がバキバキに仕事してるんだ、自分が出来ることくらい投げ出さずにやりたい
数時間の残業が少し続いたくらいでなんで文句が出るんだよ、会社に寝泊まりとかしたことないやつが

みたいな感情になってしまう。

自分が選んだ仕事で楽しく仕事しているので、他人にそういうことは言わないし、もう慣れた。慣れた、というかそういうこと言う人達からは距離を置くことにしているので、最近は愚痴も聞かされることはない。

ただ、自分でもどうしてこんなに仕事してんだろうな〜とか、なんでこんなペーペーがやってんだよ、あんたの方が能力あるだろ!?みたいな、そんな怒りの感情が無いわけじゃないんだ。

そこで救いになるのがアイドルなのだ。

話が飛んだな?と思われるかもしれないのだが、わかってくれ。

アイドルたちはとても忙しい。

(あぁ、定義を明記してないことに気がついた。
私のいうアイドルは、いわゆる地下アイドルではなく、テレビ出演を軸としている坂道アイドルのことを指す。タイトル見れば分かるとは思うが一応。)

朝から晩までテレビの収録が続くとこもあれば、新曲のプロモーション、雑誌の取材、撮影、合間にレッスンやリハ。どんな職業よりも多忙さを極め、さらにこなしてる業務が多岐にわたっている。

そんなアイドルよりも自分は忙しくないのだ。そんなアイドルたちはいつも笑顔でオタクに笑いかけてくれるのだ。楽しませようと色々なことを考えて工夫してくれているのだ。

それが仕事だ、というのは、そうだろう。仕事でそれをしていることが、私にとっての救いなのだ。

自分よりも頑張っている人がいる。辛いかもしれないけれど笑顔で走ってくれる人がいる。ましてや歳下だ。そのことが私の黒い感情を救ってくれる。

乃木坂も櫻坂も日向坂も。みんな笑顔で表にたってくれる。裏では分からないが、表で笑顔でいてくれることが、こんなに救いになるのだ、と仕事を始めて気がついてしまったのだ。

その笑顔に救われることがあるんだ、と少しばかりここに吐き出させて欲しい。

アイドルたちはことある事にファンの皆さんのおかげだ、という。
もちろんそういう側面もあるだろう。CDが売れなければテレビにも出られない。固定のファンがいなければチケットは売れずに、箱代は回収できない。グッズが売れなければ彼女達の給料は支払えない。ファンがアイドルの経済の面を支えているのは事実だ。

しかし、オタクはアイドルを救えないのだ。

アイドルが辛い時、オタクは何も知らずに応援していることの方が多い。いやむしろ追い詰めているのかもしれない。頑張って、の一言が彼女たちの精神にトドメを刺してしまっているのかもしれない。

だから、私はアイドルのいうファンの皆様がいなければ、には賛同しない。彼女たちの言葉の否定になることはなるべく避けたいけれど、そこだけは否定したい。

アイドルがいなければオタクは成り立たないし、アイドルがいなければオタクは救われないのだ。
アイドルは人を救う力があるけれど、オタクにその力はない。だからこそ、オタクはアイドルに生かされている。

対等、なんておこがましいのだ。アイドルを救うことが出来ないオタクは、アイドルをほんの少し、経済的に支えることしかできないのだから、自分にできる範囲のお布施をすることが、救いをほんの少しでも長く強くすることしか出来ないのだ。だからこそ私はアイドルに可能な限り金をかけるし、Tシャツ、余ってんだよなぁ思いつつもグッズも買う。それが救いに繋がるから。というかそういうことをするのがオタクの存在意義だから。

コロナという未曾有の災害でエンターテインメントが止まった時に彼女たちは本当によく発信した。
日向坂のメッセージは毎日誰かしらからメッセージが届いた。毎日、当たり前にだ。Twitterも活用し、彼女たちからのメッセージは比較的多くの人たちに見て貰えたのだと思う。
テレビの収録も止まり、雑誌もレッスンもなにもかもが止まったあの時、休むことが出来たはずの彼女たちが止まらずに毎日発信してくれることがどれほどすごいことなのか。

ファンを離してはいけない、という気持ちだってそりゃあるし、私が運営側にいたとしたら毎日ちゃんとやれ、と言う。仕事だから。

でもそれでもやってくれることが本当に素晴らしいと思う。
それ以上にコロナがあろうがなかろうが毎日、朝と夜、おはようとおやすみの音声をくれる影山優佳は働き方改革の真逆にいるので時々心配になるほどだ。毎日ブログを更新する富田鈴花もそう。働きすぎないでくれ、と思う反面、こんなに年下の女の子たちがやってるんだ、自分も仕事をせねばならん、と奮い立つ。

定時がどう、とか言ってる人たちには、これは伝わらないんだろうなと思う。
影ちゃんのおはようの電話が自分の起きる時間より早い日も、おやすみの電話を職場で聴いてしまっても、そんなことに私は救われている。

だからこそ、日向坂46は宗教であり、救いなのだと私は思って応援する。きっと推しメンが卒業したり、1期生、2期生がいなくなって、新3期のみんなが1番上になったときは分からないけれど、でも、その日が来るまではずっと応援したいなと心の底から思う。

時々やってくる長文書きたい欲をこんな形で発散してしまってほぼオナニーだけど、許して欲しい。
日向坂46は宗教だ。ありがとうございました。

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