日向坂46渡邉美穂というアイドルについて

渡邉美穂の卒業が発表されて。
寂しいよ、もっといてよ、もっと見たいよ。
それしかないように思えて、寂しさから逃げるように仕事して。そんな数日。

ちなみに私の推しは松田好花であり、美穂は推しメン、とは言えない。

それなのに、こんなにも寂しいのはなんでだろう。
たぶん推しメンじゃないからこそ、寂しいの感情が1番表なのかもしれない。

美穂について、徒然なるままに書こうと思う。

美穂を認識したのは、割と早い段階だったと思う。
多分、このちゃんよりも早いと思う。
理由はたったひとつ。バスケットボールというスポーツをしていたから。

私の人生の半分はバスケットボールである。
プロでもないし、なんなら、結果なんてなにもない。
ただ小学生の時に出会って、高校まで続けた。
別に大して上手くもない。なんなら下手くそな方だった。でも熱量だけは異常だった。
24時間365日、たぶんバスケットボールのことを考えていたと思う。

そんなバスケットボールから離れて、そんな時に乃木坂に出会って、日向坂に出会って。
だから美穂を認識したのは早かったし、推し、というよりは、それよりももっと親近感があったんだと思う。

私の中の推しメンの定義はもっともっと遠い。遠いから、私が勝手に色々考えて、私の気持ちだけを押し付けられる存在なんだと思う。

美穂はそうじゃなくて。
バスケットボールをしていたがゆえの気づきとか振る舞い、性格的なもの、ものの考え方、みたいなものが、バスケに向き合ってきたからこそ、なんとなく感じ取れてしまう。
もちろん全て勘違いである可能性の方が高い。でも、何も分からない、だから好き、という存在ではなく、なんとなく、あぁ、そうするよね、ということが理解出来てしまうことが多かった。

パフォーマーとしての渡邉美穂が大好きだ。
くりくりした目、そこから放たれる底の見えないほどの熱量。カメラを通して熱量を伝えられるだけの技術がある。
カメラを通さずとも、遠く離れたオタクに伝えられるチカラがある。美穂の全身全霊のパフォーマンスを、私は2度も味わうことが出来ている。幸運な事だったと思う。

ただ、美穂に射抜かれた瞬間は、ハマってから随分と経っていた。
2020年9月のカウントダウンTV秋のスペシャル。
忘れもしない。

親戚のおじさんの家で見ることになってしまったその番組。その日、このちゃんは、いなかった。

休業の発表もなく、突然いなかった。
日向坂はデビュー曲から当時最新シングルだったアザトカワイイまでを一気に披露した。キュンからソンナコトナイヨはメドレーだったことを覚えてる。

キュンでこのちゃんが居ないことに気づいた私は、目が散った。いつも推しメンフォーカスしかしてなかったもんだから、どこを見ていいのか分からなかった。

その時、私の目線を落ち着かせてくれたのは、美穂の力強いパフォーマンスだった。

あの絵の女の子だって チャーミングだろう

ソンナコトナイヨ のラスト。ここの振りで寄りになった美穂に完全に射抜かれた。
それは美穂がたぶん、なにかを抱えてくれていたからだったんだと私は感じ取った。

その後このちゃんの休業が発表された。
美穂はこのちゃんを抱えてくれていたんだなと、私は勝手にそう思った。

勘違い。普通はそう思うし、冷静で冷めた私は勘違いだと言う。そりゃそうだ。美穂はただいつも通り、強くパフォーマンスをしただけだろう。

でもそうじゃない。そう思う私もいて。それはまごうことなく、このちゃんのオタクであるから、そう思うんだと思う。

でもそう勘違いしていたくなるほど、美穂が強くて眩しくて、私を撃ち抜いた。

だから、美穂の卒業が寂しい。

もう、私を射抜いてくれたあの目は見ることが出来ないんだと思うと、寂しくて仕方ない。
あと1枚分のシングルしか、美穂のパフォーマンスを見ることが出来ない。その事実を受け入れることが、たぶん、まだ出来てない。覚悟もできてない。

ソンナコトナイヨ のわくぴーのシンメが大好きだった。
声の足跡で0番で割って出てくる美穂が好きだった。
美穂が真ん中に立って、22人を引っ張る姿を見たかった。このちゃんの夢をオタクも見たかった。

寂しい。とにかく寂しい。

でも、美穂の演技も大好きで、DASADAのさおりも、声春のあまねも、美穂にしか出来なかったし、美穂だから、あのキャラクターが生きた。
そう思うと、これからの美穂は楽しみで満ち溢れてる。
卒業後がすごく楽しみだ。

でも、やっぱりアイドルの、日向坂46の渡邉美穂をもっともっと見たかった。

久しぶりに"アイドルというものは期限がある" ということが自分を苦しめてしまっている。

美穂の卒業のその瞬間には、笑えて、おめでとう!と祝福できるオタクになりたい。
そうなるためになにしたらいいか、まだ全然分からないし、正直、推しメンじゃないのに、こんなに寂しいの、初めてなので、どうしたらいいのか分からないけど。

月日が解決してくれますように。

美穂の覚悟を受け止める覚悟もできてない、くそ雑魚オタク、受け止めるための、はじめの一歩!

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