ジャイアントロボの最終回

「最終回に対するファンの声も様々だった。ロボを恋人のように思っていたという女性ファンは、たとえボロボロでもいいから帰ってきてほしかったと言っていた。逆に3日3晩にわたって泣き続けたあげく、子供心に世の中は自分の思い通りにならないことを学んだと語る人もいた。それほどファンに愛されて視聴率もよかった『ジャイアントロボ』が2クールで終了したのは、大赤字を出し続けて採算が合わなかったため、東映のトップがNETに番組打ち切りを申し込んだのが真相。NETのプロデューサーは続けるつもりでいたから激怒したけど、東映は大株主でもあるから逆らえない。  
 いわゆるマーチャンダイズは『仮面ライダー』以降のビジネスモデルで、当時はキャラクターを商品化して版権料を取ろうなんて考えもしなかった。『ジャイアントロボ』で東映も巨大モノが作れることを証明できたし、亮徳さん流にいえば将来に対する宣伝費と考えて、製作スタッフは理不尽極まりない打ち切りを受け入れた。

ジャイアントロボ

そのラストを飾ったのがロボの壮絶な自爆ということになる。

《泣き虫プロデューサーの遺言状》より
抜粋
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