BANANAFISH13話

【13話 キリマンジャロの雪】

・アッシュ、仲間にアッシュを空港に連れてけと命令

・アッシュとオーサーは1度戦ったことがある

・駅のホームでオーサーとアッシュが戦い始めるも、オーサーが電車を使って仲間に銃を撃たせる
・アッシュ、逃げようとするオーサーを追うため電車に乗り込む→オーサーの手下を次々に

・英二、迎えがくる
 「住む世界が違うと、本当に一緒にはいられ
ないのか」

・アッシュ「直に夜が開ける。死ぬかもしれな  
                 いな今度こそ」
・回想 アッシュ「お前(英二)は俺が普通の人間とは違うと言ったな。一つだけ認めることがあるとすれば、それは死を恐れないことだ」

「今までに死んだ方がましだと思うことが何度もあった。そんな時死は、たまらなく甘く誘惑に満ちたものに思える」

・キリマンジャロの雪
  高い雪山に一頭のヒョウの死体

「俺は自分の死を思う時、このヒョウについて考える」
「やつはなぜ、なんのためにそんな荒地へとやってきたのか。獲物を追い彷徨ううちに、戻ることの出来ない場所に迷い込んでしまったのか。それとも何かを求め、疲れたように高みへと上り詰め、力尽きて倒れたのか」

「いずれにせよ、やつはもう二度と戻れないことを知っていたに違いない」

・英二、アッシュの所へ行くべく2人をエレベーターから追い出す
「僕は何度も聞いた。夜、君がうなされる声を。子供のように手足を縮め、君は助けを求めていた、母さん…と」
「冷酷とも思えるリーダーシップも、何者も恐れない精神力も、すべてはあやうい魂を覆い隠すためのものなのか」

・アッシュ、オーサーを追い詰める
・アッシュ「フレデリック！！」
オーサー「初めてファーストネームで呼んでくれたな」
アッシュ「いい加減逃げるのをやめて俺と勝負しろ！」
オーサー「これでやっと、お互いの亡霊に悩まされずに済むな、ボス」

・オーサー「なぜ俺がお前をこんなに憎むのかわかるか」
・アッシュ「ああ、だがそれは俺のせいじゃない」
・オーサー「そうだ、お前が望んだ訳じゃねえだろ。だが、だからこそお前を憎む。俺の魂をかけて」

・アッシュとオーサーが橋の上で戦い始める
・英二到着「アーッシュ！」
・アッシュ聞こえる、オーサーに傷つけられる
・英二「やめろーーー！」
・アッシュ、オーサーの腹を刺し、首を掻っ切る
・オーサー、目を見開き、手を伸ばしながら橋から落ちる
・オーサー死す

・アッシュ「日本へ帰れ！俺は…お前に見ていられたくないんだ！」

・警察来る→英二も仲間も全員捕まる
・アッシュ倒れる→救急車

感想
オーサー、汚いと思った。だが見終わって少し同情した。死ぬかもしれないと思ったから、キリマンジャロの雪について英二と話したことを思い出したんだろうな。死がたまらなく甘くみえる…私はキリマンジャロもそう感じたんだと思う。山の頂上がとても魅惑的に思えたのではないだろうか。たとえそれが死に向かう道だとしても。アッシュは登っている最中なのかもしれないと思った。そして、戻れないことも知っている。オーサーも、死ぬ覚悟をしていた。戻れないことも。登る理由は違くても、オーサーもキリマンジャロだったんだと思う。英二のすべてはあやうい魂を覆い隠すためなのか…ほんとにそうだと思う。でもそうしないと生きれない。体や覆い隠してるものは強くなっていくけれど、中身はずっと弱いまま。でも晒してはいけない。本当に、かなしい。