姉妹のポジティブ思考から学んだこと

ポジティブとはどういうことかを次女に学ぶ

先日、小1の次女の小学校で夏休みの自由研究の発表会がありました。発表当日、母はとても心配でした。その理由は下記。

【理由1】夏休みに大きなシャボン玉をつくる自由研究らしきものをしたものの、実際のところは10分ほど楽しく遊んだだけ。しかも、もともと目指していた「自分が入れるくらい大きなシャボン玉」はできる気配もなく終わった。
【理由2】次女の発表当日朝、最寄り駅に送って行く途中、「あ、今日発表だった」と慌てて家に帰り、落書き帳の1ページにシャボン玉の絵と質問欄を鉛筆で殴り書きした紙と、シャボン玉作りに使った材料(洗濯糊、中性洗剤、砂糖)をスマホで撮って近くのコピー機で出力したものを持っていった。
【理由3】次女の前に発表した友だちは、動画をつくったり、◯◯のこだわり工作をつくったりとすごい自由研究をし、その内容を発表していたことを次女に聞いていた。

そして、母は学校から帰ってきた次女に聞きました。

母:自由研究の発表どうだった?
次女:え、質問あったよ
母:どんな質問?
次女:XXX(内容を忘れてしまいました)
母:何て発表したの?
次女:え、「私は夏休みの自由研究で大きなシャボン玉をつくりました。なぜかというと、シャボン玉の中に入るとどんな感じか知りたかったからです」って言ったよ。本当はもっと難しい言葉を使ったんだけどね。「雰囲気」って言ったの。
母:(確かに、「雰囲気」という言葉を使える小1はすごいけど・・・と思いつつ)へー、それは、発表のときに考えたの?
次女:ちがう、前に、先生がこういうこと言うって紙に書いてって言ったから書いたの。
母:それで、K的には自由研究の発表は何点だったの?
次女:え、100点。

母にとっては衝撃的でした。

しかも、まるで、当然100点ですけどなんでそんなこと聞くの?と言わんばかりでした。

母なら、他の友達と比べて内容も薄いし、大きなシャボン玉どころか大したシャボン玉も出来なかったし、プレゼン資料といえば殴り書きした紙と材料を撮った紙だけだったので、20点くらいをつけていたと思いますが、何と、驚きの100点とのことでした。母としてはその思考回路が理解できません。

担任の先生にこれを伝えたところ、「質問にもドヤ顔で答えていましたよ」とのことで、自信満々でお友達の質問に答える次女の顔が目に浮かびました。

コップに水が半分はいっていたときに、それを「半分しか入っていない」と思うか「半分も入っている」と思うかという話がありますが、まさにその話が実話になった出来事でした。

ポジティブとはどういうことかを次女に学ぶ2

次女は、小学校受験をしたのですが、年長の夏に突然小学校受験を思い立ったこともあり、3校受験したうち、合格:1校(ここに入学)、不合格:1校
不明:1校(夫が入学を拒否したため結果確認せず)という結果でした。

翌年小学受験を控えたママ友に小学校受験に向けてのアドバイスを求められ、次女に「今度受験するKの1つ年下のお友達に何て言ってあげたらいい?」と聞くと、「自分は出来ると思って、頑張ればいい。ダメだったらまた頑張ればいいだけだから。」と言っていました。

次女は、自分のことを「できる子」と思っているため、近くのインド料理のお店で第一志望の学校が不合格だったことを伝えたときは、悔しくて机の下に潜り込んでしくしく泣きましたが、6歳で味わった人生初の悔しい経験から何て素敵なことを学んだのでしょう。

先の自由研究の話は先天的な思考だと思いますが、こちらは小学校受験の失敗を通して後天的に学んだ思考だと思います。親として惚れてしまいました。

ポジティブとはどういうことかを夫に学ぶ

次女のパパ、つまり、私の夫が同じ思考回路であることは以前から分かってはいたのですが、先日、まさにこの自己肯定感を表すことがありました。

次女のオンライン授業参観の1時間目は英語の授業でした。夫は元々英語がビジネスレベルではあるのに対し、私は、論文を読んだり、旅行に行って必要なことを聞くのは困らないレベルです。

授業で、先生と子供たちが「Gramma goes to the grocery store, ...と歌い、そのあと子供たちが持っているカードに描いてある絵のことを歌っていくという遊びをしていました。電波状況が悪かったのであまりクリアに音声が聞こえなかったこともあり、私は何と言っているか聞きました。

私:ねぇ、なんて言ってるの?(電波悪いけど)分かる?
夫:わかるよ。おばあちゃんがお店に行って何を買ったのって聞いてるんだよ。
私:そんなことは分かってるよ。Whereとか言ってるのも分かってるよ。
夫:で、何を買ったか子どもたちが言ってるんだよ。
私:それも分かってるよ。具体的にどんな英語の文章を言ってるのかって聞いてるの
夫:しらん!!

えーーー、電波状態が悪いとは言え、ざっくり意味ではなく具体的な表現方法を分かっていないのに「わかるよ!」ってどういうこと??

つまり、夫と私は英語の授業の歌に関しては理解の範囲はほぼ同じだったのに、「分かる」の定義が違っていたので、私にとっては「分からない」、夫にとっては「分かる」だったのです。

そして、上記はほんの一例ですが、夫を観察していると、多少力不足でもやりたいと思ったらやってみて、経験を積むことで力があとからついてくるのだと思うことが度々あります。

母と長女は1歩を踏み出す勇気がほしい

一方、長女は基本的に自分に自信がありません。

長女は友達とワイワイするのが好きですが、「友達になろう」と自分が言い、友達に「えー」と断られるのがイヤでなかなかその一言が言えません。

先日も、実践探究で何人かがお菓子を作り始めたのを見て仲間に入りたかったのに、仲間に入れてほしいと言えなかったそうです。誰かが「一緒にやる?」と言ってくれれば「うん」と言えたとのことでした。

長女と私でこの手の話をすると、長女は最近よく、「あとのことを考えて一歩踏み出せないときに、一歩踏み出す勇気がないんだよ」と言います。おそらく、長女は、自分の友達を作りたい気持ち、仲間に入りたい気持ちをよく分かっていて、勇気がない自分を何とかしたいと思っているのでしょう。

そして、その気持ちを母はとてもよく分かります。なぜなら私がそうだったし、今もそうだから。友達に関しては最初の一歩のハードルはなくなりましたが、キャリアについては、考えすぎて、勇気がなくて、今だに動けない自分がいます。

一方、次女&パパの辞書には、おそらく「勇気」、「できる/できない」、「ポジティブ思考」という言葉はなく、何かをはじめるとき、「やりたいならやる、やりたくないならやらない」というだけなのだと思います。

もちろん、何かをはじめるときに深く考えない(考えすぎない)ので、猪のように突進して玉砕することもあります。でも、少なくともパパに関しては、玉砕時の苦難を生きて乗り越えることが出来さえすれば、それによって経験を積み、長期的にはやりたいことに近づいていけている気がします。

母の人生最大の勇気

基本的には一歩生み出す勇気がなかなか持てない私ですが、人生長く生きてきたので、たまには勇気を出したこともあります。

昨日、長女に、その中でも母が今まで一番勇気を出したのは、結婚相手を決めたときであること、勇気を出してよかったと今のところ思っていることを伝えました(詳細はまた今度)。

どこまで理解してくれたかは分かりませんが、いつか、大きな勇気が必要になったときに思い出してくれるとよいと思います。

母と長女はどのようにして勇気をGETするのか

母と長女は、どうしたら「勇気をGET」できるのでしょうか。

自分自身と長女に言いたいのは下記。
1. とにかくやってみる
2. 上手くいったとき、勇気を出したからうまくいったことを噛みしめる
3. 上手くいかなかったときでも、やってみたことを褒める
4. 失敗を次に活かす

乞うご期待!