給食のししゃもは2匹食べる必要があるのか

先生が言うこと、おかしくない?

うちの長女(小3年)は好き嫌いがほとんどありませんが、数少ない嫌いな食べ物の中に「ししゃも」があります。しかも、給食にはある程度の頻度でししゃもがでるそうです。大抵の食べ物は自席に持って行く前に減らすことができるのですが、ししゃもは給食当番が2匹づつお皿に入れて前のテーブルに並べており、各自「2匹必ず食べる」ルールになっているそうです。

ここで母に疑問が。

1. 嫌いな食べ物を無理に食べる必要はあるのか?
2. せめて、嫌いなものは事前に減らせば、その分、好きな子が食べることができるのでよいのでは?少しだけ食べればつくった人への感謝も十分では?

私個人は、1.については、「嫌でも、少しでも食べた方がよい」と考えています。少しだけでも食べてみれば、料理の仕方次第で案外おいしいという発見もあるかもしれないと思うからです。

2.の嫌いなものを事前に減らす(ししゃもの場合は1匹にする)ということについては、「嫌いなものは事前に減らすのがよい」と思います。自分にとっても他の子にとってもメリットがあるし、少しでも食べることで、つくった人への感謝も十分できると思います。

そこで、長女に、私は「2匹必ず食べる」ルールには反対であることを根拠とともに伝え、「お皿を自席に運ぶ前にししゃもを1匹に減らすことを先生に提案すること」を提案してみました。

提案方法も提案してみた

私の提案に対し、長女が「だって、先生怒ったら怖いから」と言うので、「先生、落ち着いて、よーく考えて」と前置きすることと、「私はこう思うの」からはじめて、1匹に減らすことの妥当性の説明方法を提案してみました。

長女にはウケたので、ノリで先生に提案してくれるかなと淡い期待を抱きました。

提案できなかった

数日後、またししゃもがでたとのことで、先生に提案できたか聞いてみました。

母:先生に「1匹に減らしてもいいんじゃない?」って提案したの?
長女:ううん
母:どうして
長女:だって、めんどくさかったから

なるほど。。。

面倒というよりも、子どもにとって先生は意見を言う対象ではない、かつ、先生に反論をしたこともないので、そもそもどう切り出していいか分からなかったということではないかと思いました。

こどもがルールを疑うということ

これは単なる「ししゃも」の話ですが、「XXXの言うことは正しい」、「なぜか分からないけど、XXXが言うことに従う」ということが、大人の世界でも子供の世界でも、蔓延しているのは、こういうところが起点になっているのだと思いました。そして、これは他人事ではなく、今までの人生、あまり深く考えずに生きてきた私にも言えることです。

赤ちゃんのときは好き勝手やっているのに、いつからか先生の言うことに疑問を持たずに従うようになり、自分で考えられない大人になっていくということなのだと思いました。

学校の話に戻ると、確かに、30-40名の生徒を先生ひとりで見るので、いちいち子どもが「それ、おかしくない?」と言っていると先に進まないという事情も分かりますが、「あたりまえ」、「ルール」とされていることに疑問をもつこと、自分がどうしたいか・どうしたらいいか考えること、その疑問や思いを他人に合理的に説明することは、もう少し子どもたちに教えてあげてもよいのではと思います。せめて、なぜ、このルールがあるかを説明し、子どもたちがある程度納得して従うようにすることはした方がよいのではと思いました(もしかして、先生はきちんと説明されているのに、子どもがきいていないだけかもしれませんが)。

先生と保護者の対話の方法

上記は、子どもたちが大人になったときに大事な力だと思うので、先生に問題提起をしたいと思ったのですが、適切な手段がないなぁと思いました。

現状取りうる手段は下記だと思います。ただし、3は、オープンな場での発言になるので、書き方に十分気をつける必要があります。このnoteがその準備にあたるので、表現には気をつけているつもりです。
1. 連絡帳に書く
2. 学校に行って先生に伝える(長女の小学校は、保護者の方もどんどん学校にきてくださいとおっしゃってくださっています)
3. note等に書いて、先生にURLを連絡する

2. は、よほどピンポイントの問題でなければ敷居が高いです。単にもやもやと問題提起しているだけなので。

1, 3は、こちらからの一方的な主張としてとられてしまい、先生を萎縮させてしまうリスクがあると思います(そもそもこのnoteの内容を手書きで連絡帳に書くのは至難の技です)。私は、私の考えを一方的に「主張」したいわけではなく、先生とこの問題について「対話」をしてよい方向を探っていきたいのですが、これらの手段ではそれがうまく伝わるか自信がありません。また、対話といっても、お互い時間がない中、具体的にどのような手段がありうるのか、解がありません。

以上、ししゃも→子どもの考える力→先生と保護者の対話と、もやもやしていることをここに綴ってみました。