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ハズビンホテル4話がいかに美しいかについて。


ハズビンホテル視聴から数週間……。ずっと頭から離れないの。この4話が。
よくわからんけど、とにかくすごく美味しい味がするから出汁まで取って髄まで食らいたい。そんな気持ちで絞り出した文章です。ご堪能ください。

その前に未視聴の方は観てね。アマプラで配信中です。下品ネタ、暴力表現が多いので苦手な方はご注意。


ミュージカルパートが2曲ともいい!
海外作品だからこそ英語版とその日本語字幕、さらに日本語吹き替え版と、骨の髄まで歌詞を味わえるのがいい……。
とにかく訳が絶妙だなって思うんですよ。まずはそれを書かせてくださいね。


Poison

最初のパート。
吹き替え版だと「愛は所詮」「跡形もなく」「味気ない」……「赤く光る」まで頭文字が徹底的に「あ」から始まってるのが気になる。
英語版でも基本的に「I'm not above」「Another lover」など「ア」の発音から始まるのでそこを意識してるのかなと思うんですが、日本語は一貫して「あ」が頭文字なのに、英語版だと最後だけ「Spewing」と音が変わるんですよね……気になるわあ……。

嬌声の表現かな、とも思う。途中で出てくる「yeah, yeah, yeah」とか、英語版の「your's」のロングトーンのところとかも。yeahなテンションの歌じゃないしさ…。
嬌声と慟哭が同時に成立してる……。辛い歌だけど芸術点高くて大好きなん……。

……見返してみたら、poisonの直前にヴァレンティノの「And action.」のセリフがあって。「ア」縛りがここに掛かってるんだとしたら……。なんか、もうどこまで恐ろしいんだろうこの曲……。



「この地獄はそう 全て俺のせい」
このフレーズだけでエンジェルが本当は真面目でいい子なのがわかりますよね……マジでどうしようもない奴は自分のせいになんかしないんよ……。
英語版だと「What's the worst part of this hell , I can only blame myself」。
「何より最悪なのは自業自得ってこと」っていう日本語字幕も訳が端的で、よりやるせないニュアンスを強調してていいなって。
この歌はただ現状を嘆いている歌じゃなくて、「現状を産んだ自分を責めて罰する」歌……。より自傷的……。



「上手になり過ぎた 饒舌な嘘」
英語版だと「I got so good at being untrue」〜「I disassociate, disappear」
日本語字幕だと「あんたが聞きたい言葉を話し」「自分が消えていく」となっていて、loser, babyの日本語字幕では「お喋りな操り人形」とも自称しているので、英語版だと「ヴァレンティノに望まれた言葉を喋る都合のいい存在」というニュアンスが強調されてるようで。吹き替え版よりエンジェルの内面がボロボロなのを感じてオタクは勝手に胸を痛めるわけです。
poisonはボロボロなエンジェルの絶望とヴァレンティノに言わされている嘘で構成されている……。


「限界超えて 全て飲み込む」
ここもすき。
表面的には嘘で固め尽くしてるので、本音や嘆きやそういう精神的に弱い部分を表に出さないという意味の「飲み込む」、なんだろうなと思いつつ、物理的なやらしい意味もちょっと含ませてるだろう感じも、ある意味お洒落で。
さらに、英語版だと「So far beyond difficult to regist another gulp」……正確な訳はできないんですが、ニュアンス的には「もう一口飲み込まずにはいられない」みたいな感じかなと思うので、poison……ヴァレンティノの支配による毒、薬物の中毒性も表現されているような気がします。
十重二十重に美味しい味がするわよこの曲……。

吹き替え版は「限界超えて」の部分も味わい深い。
なんで限界すら超えなきゃいけないか、そこまで追い込まれないといけないかって、「あなた=ヴァレンティノのため」だし「自罰のため」じゃんね……。
「こんなにも苦しい」と「でもあなたのために耐える」。
たったワンフレーズ…ここでも嬌声と慟哭が成立してる感じがしてほんと芸術点高い。


「詰って そう嬲って」
激しめな歌詞の中でも特に強烈なフレーズじゃないかと思うんですが。これをミュージカルと呼んでいいの……?
吹き替え版だけだと単にやらしいオネダリの表現に見えますが、前に出てきた「この地獄はそう 全て俺のせい」というフレーズと、英語版の「Cause I know you're poison〜…」(=毒だと知っていて飲んだ)」あたりの歌詞を踏まえると、一気にエンジェルの自傷、自罰に見えてくるんです。
こんな選択をした自分への後悔、嫌悪、こんな自分はダメだ、いっそ罰してくれ……の「詰って そう嬲って」ならさ……もう、もうやめてや……(切実)
この曲への深読みを進めるごとに聴くのが辛くなります。でもいい曲……。

4話の時点で、エンジェルは「道を誤った自分(罪人)は罰されるべき」と考えていると思うと、その点においては天使側と同じ思考なのかなと思って、ハッ、だから「エンジェル」って芸名なの!?って興奮してたりします。や、これはマジでただの妄想ですけど。
でもここまで自罰してるキャラはエンジェルだけだよね……。意味深なネーミングに違いない……
…………と思ったけど「エンジェル・ダスト」っていう薬物(の呼び名)が現実にあってそれが元ネタなんだっけ。アブナイアブナイ…。
でもこう言うふうに思考の深みにズブズブはまっていけるのが妄想の楽しいとこです。


「苦すぎるリアル どうしようもないの」
英語版は「I'm choking from the taste , I can't help but swallow up」(=(毒の)その味に窒息しそう、でも飲まないとどうしようもない)。
日本語だと苦いのは「現実」、でも英語だと苦いの(ひどい味)は「(ヴァレンティノの)毒や(逃避先であるはずの)薬物」……なんか日本語と英語で、意味が反転しながら絶妙に噛み合ってみえるのがすごいなと思って。
日本語だと「リアル(現実)が飲み込めないほど辛いからこの毒を選ぶ」みたいな甘え?逃避?…妥協的なニュアンスを感じるけど、英語には「ひどい毒だけど自分が選んだのだから飲むしかない」と諦めや自嘲みを感じるんです。
……なにこの、なに……?とどまるところを知らない芸術点…………。


あと、絶対に英語版もみんな聴くべきだなって思うのが2番のサビ後、エンジェルが自室()に鍵をかけたあとの歌声ですよ。英語版の俳優さんの演技が、本当に泣き出す寸前の喉が引き攣ったような声の出し方で。
それまでの嘘で固めたイケイケな歌声が一転、弱々しく震えている対比が見事でですね……切なくなると同時に、素朴に「俳優さんってすげえなぁ」と思いました。
聴いたことない人は是非聴いてほしい……!


しかし「あなたのお好きに」の訳は、その、イイですよね……
「約束通りに」と同じリズムなのが気持ちいいのはもちろん、「好きにして」より媚びてる言わされてる感……これ言わせてるのヴァレンティノでしょ……? ……。

こんな気持ちですよ。

ダンスシーンのレザー衣装もすごく似合ってるし。悔しいことに……。


しかしこの曲、ずっと噛んでるとヴァレンティノの闇の風味もするんですよ。
歌詞は全て「エンジェルの絶望」と「ヴァレンティノに望まれた嘘」で構成されてると解釈すると……つまり「エンジェルの絶望」以外は全部「ヴァレンティノが他者に望んでいること」。それが嘘でも構わないほどに強烈な欲求。支配者然としたヴァレンティノの「酷いことしても許してくれる、愛してくれる誰か」を求めている姿がちょっと見える。気がする。
もっと言い換えれば「不満感、寂しさ」かな……「自分のクズいどうしようもない部分を認めて受け入れてほしい」ってことならエンジェルとあんまり変わらないのよね……
ヴァレンティノもハッピーエンドを迎えられるといいね。

ところで。「ヴァルエンは平成のBL」とか「ヴァレンティノ=DV男」とかの表現を見かけるんですが(DVについてはそれはそう)。
けどこう深読みすると「エンジェルの自罰」と「ヴァレンティノの求める嘘」が噛み合い過ぎてるからお互い離れられないのね……。
それはそれとして、平成のどころかBLでもねぇだろと……LOVEがないじゃんよ……ただの悲しいすれ違いだよ…………



Loser,Baby

poisonのあとに来てくれて本当にありがとうな歌。これが無ければ4話苦しすぎて見られない。
ハスクの包容力を感じる低い歌声と、優しいピアノソロで始まるのがいいですよね。
曲の印象通り、優しくまともに慰めてくれるのかな〜と思いきや、「世の中クソだって?そうだよクソだよ!」と開き直るあたりで曲調がはっちゃけ出すのも楽しくていい。


あと歌詞の中の二人称ね。
地のセリフだと「お前」なのが、loser,baby の歌詞だと「君」になるのが甘くて優しくてもうね……。英語版だとどちらも"you"としか表現されないとこだと思うので、この変化は日本語ならではだなって。


この曲もやっぱり英語版エンジェルの俳優さんがとても良い演技されててですね。なんてったって歌い方がすごくかわいい!伸ばした語尾が喉の奥でキュッと最後の一瞬高くなる歌い方がソーキュート!
それとか、ネオンの雨のシーンの「you are loser, baby」。ここの「baby」が甘やかで優しくてとにかく素敵……。


「baby」ってフレーズはpoisonの中でも「anyway you want me, baby」という部分で出てくるんですけど、そっちの「baby」はヴァレンティノに言わされてるやつじゃないですか。しかもそのワンフレーズだけだし(繰り返しがあるので曲中で2回出てくるけど)。
でもloserの方だとことあるごとに「baby」くっついてくるんですよ。それどころか「honey」まで。
甘やかかつふざけて言い合ってる感じが、お互い安心できる相手なんだねよかったねってもうそれだけであったかくなります。エンジェル救ってくれてありがとうハスク……。


でも日本語字幕の「オラネコ」って表現はなんのことか気になる……響きはかわいいけどどういう意味なんだろう。なめ猫的な?
→調べた。響きが可愛いと思っただけにびっくりした。そっちのネコかよ。
「power bottom」を「オラネコ」と訳したらしい。……全面的に信用できますね、この訳担当された方はね。


「君がいれば 明日は変わるかも」
ここ!!!loser,baby は明確に poison のアンサーソングだと思ってるんですけど、その最たる部分がここですよ!!!「明日は何か変われるかな」にがっつり対応してて。
エンジェルの絶望を救うフレーズですよね。

そんでここ、お互いに「君がいれば」って言ってるのがまたいい。
救ってくれたハスクがエンジェルにとっての希望なのは火を見るよりも明らかだとして、魂売却済みなハスクにとっても、善性を残しているエンジェルといることは救いになるんだろうなと思えて。

この部分、英語だと「eat shit together」。「eat」は先に出てきた「shit sandwich」(=世界の奴らみーんな挟まってるクソったれサンドイッチ)に掛かってる。
英語版の方はよりふざけて冗談言い合ってるみたいでまた可愛いですよね。

ちなみに英語版だとloser, babyには「tomorrow」と言う言葉は登場しない。けど「End up」は2曲とも共通して出てくるので、やっぱりアンサーソングです。(断固とした意志)
でも日本語吹き替え版の方がよりわかりやすい気がするな。


「肩の荷を降ろして 自分甘やかして」
ここもアンサーソングポイントね。「全てオレのせい」って自罰を続けてきたエンジェルに対して。
でも許すのはハスクじゃなくて、「自分を許して愛せるのは自分しかいない」ってメッセージだし、真の救いっていうのは本当にそれしか無いと思う。
そう考えるとエンジェルに刺さるのはもちろん、現実世界のいろんな人にも刺さる曲だよなぁと感じる。もうみんなと踊ってくれハスク……。

曲の途中で「それ慰めてるつもり?」ってエンジェルが聞くんですけど、実際ハスクには、ご機嫌取りや同情的な慰めをするつもりはないんだろうなと。
ヴァギーにカミラさん、ルシファーパッパ、セラさんと、劇中歌で「あなたのために」と歌うキャラクターは多いですけど、ハスクには「あなたのため」という、ある意味で恩着せがましい感じが全然匂わないのがいいなぁと思います。
ただ「俺も同じだよ」と寄り添うだけの歌。優しいよなあ……。


「君は君でいい」
このフレーズが1番のキーワードかなって思うんですけど、自分の隠しておきたかったとこを思いがけずぶちまけちゃって、でもちゃんとそれを受け止めてくれて、出てくる言葉が「君は君でいい」だぜ……泣いちゃうだろこんなの……。
「クズだけど悪くない」ってさ、「いい人だから好き」よりもよっぽど愛情深いじゃないですか。……こういうところでいい人ってのは割りを食うんだ……切ないね。

英語版だと「Play your card be who you are」(訳の字幕はないけど「思うままにカードを切れ」みたいな感じかな?)。カードギャンブルやってたハスクだからこその言い回しがお洒落ですき〜。
負け犬になったきっかけのギャンブルから離れられてなくてやっぱり問題解決まではまだ先なんだけど、そこに意地みたいなものも見えて好き。


「悲劇のヒロインかい。冗談よせよ」
ここもすき。
「明日は何か変われるかな」って思いながら、やった方が楽になれるクスリやって、被った方が楽になれる仮面被って、抗うことをやめてしまった悲劇のヒロイン……そんじょそこらのヒロインとは一線を画す重い境遇だけど。
自称するなよそんなもんって。ね。

それと対照的なのがチャーリーよね。散々ホテルをバカにされて、仲間(仮)は基本的に非協力的で。それでも諦めない姿に、ホテルの人たちは無自覚ながらも惹かれているのかもしれない。



こうしてミュージカルパート挟んで、絆が深まった直後に銃撃戦(一方的)があるのもオタク的にポイント高い。
スレた二人組が互いを認め合ったらあとはもうドンパチよね!

そのあとの、
「これがオレ。得意なのはセックスだけじゃない」
「知れてよかった。今のお前、悪くないぜ」
ここ……!ここのやりとり最高にイイ……!!
ヴァレンティノのとこでの扱いを見るに、エンジェルは性的なこと以外で求められること少なそうじゃないですか。世間的にも。
でもそれだけじゃないって自信を持ってみずから言えて、「悪くないぜ」って肯定されて、ちょっと照れ臭そうに笑う流れがさぁ……もうさぁ……。
「知れてよかった」もなんて愛情深い言葉なんだろう。自信になるよこれは。もう一家に一台ハスク下さい。

ハスクいい人過ぎるでしょ……なんで地獄にいるのこの人………………あ"(アラスター) 



で、極め付けはね。
最後にチャーリーがエンジェルにお礼言われて、泣きながらヴァギーに運ばれるシーンがあるじゃないですか。
あれがあるからこそ4話はこんなに美しいんだと思うんですよ。

結果的にエンジェルの自罰的思考を止めたのはハスクだけど、きっかけはハズビンホテルだしチャーリーの働きかけだし、チャーリーが誰より1番頑張ってるじゃない。チャーリーが報われて泣くほど喜んでくれて本当によかった。

それに加えて、今回チャーリーをけしかけることになったヴァギーも事の顛末を見届けてるのがまたいい。
チャーリーがお礼言われて泣くほど喜んで、それに対して「よかったね、頑張ったね」って言ってくれる人はエンジェルでもハスクでもなくて、ずっとそばで1番応援してた人じゃんヴァギーその人じゃん。
あのシーンね、出てきたキャラみんなが報われたシーンに見えてそれが美しいんですよ……。


でも「エンジェル言ってくれた。私を許してくれるって!」のセリフに、そこはかとなく暗いものを感じる。
「地獄の罪人を救う」と言う彼女の真の望みは「自分が許されること」なんじゃないか。もしかしたら彼女が1番闇深いのかも……。本来償うべき罪を持たないのに堕天使の子ってだけで一生地獄にいるわけですし……

チャーリーについては序盤のヴァギーの「権力を振りかざしてみたら?」に「そんな意地悪なこと……」って返すのもいい。
今のところ失敗が多めでポンコツっぽく見えちゃうチャーリーだけど、王族らしく「意地悪な」力の使い方もちゃんと心得てることがわかる、さりげない強キャラ描写……SUKI……。
感情が昂ると目が赤くなって角が生えるけど、あれがその力の一部なんですかね。フルスロットルな本気チャーリーもいつか見てみたいね。……すごいシリアスな展開してる時なんだろうけど。


あ。それとラストのハスクとエンジェルのやりとり。「一杯やらないか?」「オレもそう思ってた」。
ここもいいな〜と思ってたんですけど、英語版だと更によくて。エンジェルの返しが「You read my mind」(=心を読んだね)なんですよ……嬉しそうな顔で。
ハスクのことを「なんでもお見通しなんだっけ?」と馬鹿にしてたエンジェルが、「わかったようなこと言うな」って警戒心剥き出しだったエンジェルがさ。「わかってくれて嬉しい」って心を開いてくれた証拠な感じがしてめっちゃいいなってなりました。

吹き替え版はどうしてもわかりやすさ優先にならざるを得なくて、こういう細かいニュアンスは色々拾えないとこもあるんだろうな〜と思います。英語わかるようになりたーい。


ここまで練られているハズビンホテル4話……。無駄がないかに見えて序盤は割となくてもいいんかなと思うけど。でも深読みしようと思えばやっぱりできるわけで。
ポルノ出演してる自分を誇りに思っている、わけではないエンジェルが自分の主演作を持ってくるの、「自分が価値あると認めたものだから」じゃなくて、「こういうことしてる自分が周りに評価されているから」持ってきたんだと思うと、もう序盤からエンジェルの闇がバチバチなわけですよ。

でもそう見えるんですよね。エンジェル仮面被るの上手いから。私自身、4話の序盤まで「ほんとに骨の髄までヤラシイこと好きなキャラなんやろな」って先入観がもう固まってたし。
製作陣がどこまで意図しているかはわからないけど、視聴者側にも「表面的なことだけ信じていればいいわけじゃない」と釘を刺しているようで。
やっぱ4話大好きです……。


ところで、ハズビンホテル8話まで通して、いっちばん刺さったキャラは結局ハスクなんですけど、最初の最初は全然でした。
見た目のキャラデザがね……。他が良すぎて相対的にちょっとその、華がないというか地味というか、おっさんすぎるというか。ボロクソ。

でも4話で持って行かれましたね。
poisonのあと、エンジェルがヤケ酒しようとしてるのを諌める際の「長年飲み続けた俺が断言する」っていうセリフでもう絡め取られました。「この人確実に何かあった人じゃん」て。そういうキャラに非常に弱い。
ほんで傷を負ってる人のこと理解できるから、喚き散らすような一見めちゃくちゃなSOSにも応えられるし、その寄り添い方が穏やかで安心感あって、ウワァ〜〜大人の男〜〜となりました。
元上級悪魔な設定も美味しいです。美酒から苦汁まで、酸いも甘いも知っている傷だらけのナイスミドル……。
「おっさんすぎる」という1話時点での評価が、「おっさんだからいい」に綺麗に反転しましたね。

そういうとこ踏まえて見返すと、トラストフォールでエンジェルのこと嫌々ながら受け止めてくれるのとか、バーテンゆえなのか人のことよく見てるのとか、
先の話数だと羽が口より物を言う感じとか、大体の行動の動機が「誰かを心配して」に見えてきたり(フィルター強め)。ミムジーをホテルから追い払おうとしたりとか、アラスターへの忠告とか、クラブでエンジェル嗜めるのとか。ね。

ハスクはいいぞ(総括)

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