ジェンダーバイアス
本日は、校内の人権研修で、デートDVについて、
関係機関から講師が来てくださっての研修でした。
この中で、どうして、DVの関係は産まれるのか、どんな概念や意識のもと発生するものなのか、という、根本的なことから考えられたのは凄く良かったと思います。
それが、ジェンダーバイアス、でした。
性に対する、固定概念
とでもいうものでしょうか。
それで、「男らしさ」「女らしさ」って何ですか?と講師が聞いて回ったんです。
男らしさだったら、力持ち、とか、人の前で泣くもんじゃない、とか、カッコいいと表現する、などの回答が出ました。
それらは、全てジェンダーバイアスですよね?っていう話。
ちなみに、私は、「力持ち」は性差として事実でしょ?と思っています。
高校生と接してて腹立つのは、サッカーゴール運ぶのを男子に頼むと、男子が凄くブーブー言うんですよね。
「おれ、力ないし」「差別だ」
それって違うんじゃない?って思う。
高校生にもなると、どっからどうみても、パワー出せるエンジンの差がある。
なんなら、スポーツテストの数値は明らかに差がある。
それを差別だっていうのは、優しくないなーって思う。
そして、一言、ピシャッと、「差別ではありません、性差です。」と言って、苦情を受け付けません。
でも、たまに優しい子もいて、高い窓の鍵を一生懸命掛けようとしていた時、クラスの大して背の大きくない男の子が、「せんせ、おれ代わるよ、おれのがまだマシでしょ」といって代わってくれました。
やだー、キュンとするやろー(笑)
いやいや、そじゃなくて、その優しさ。その優しさが世界を救うんじゃ!
話を戻して、
では、「女らしさ」って何ですか?と、講師が聞いて回って、女性の先生ばかりに聞いていたので異性から聞いてみましょう。ということになり、うろうろする。
嫌な予感はあったんですけどね。
私のところにマイクを持ってきた。
笑う先生もいれば、反応しないようにする先生、ひえーってなってる先生、色々ですけどね。
もうこうなってしまったら、どれもbetterだし、どれもbetterじゃないし、もう、誰も悪くないんですよ(笑)
ここはもう、一枚上手にならないと、この場は納まらないのです。
ええ、こんなことは日常茶飯事だから、大丈夫、見事におさめてやりましたよ。
「髪が長い」
笑いが起こる。
続けようとしたところ、
講師が気づいて、平謝り‼️
散々間違えられてきた身からするとね、それもめんどくさいから、普段は支障がなければ間違われっぱなしです。
ちなみに、何を続けようとしたかというと
「色が白い、肩幅が華奢、首が細い、迷彩は着ない(迷彩柄の#HXBのバスケシャツ着てました)、スカート、唇が赤い、まつげが長い、膝は閉じて座る」
全部その時の自分に当てはまらないものを答えようとしてました。
まあ、髪が長い、だけで笑い取れたんで
よしとします。
でね、今この瞬間まさにジェンダーバイアスというものはみんな目の当たりにできたんですよ。
講師の方は、まあ、65歳くらいのおじ様で、リタイア後に、この仕事をお手伝いしてるとのことだったのですが、
普段からそういうデリケートなことを扱っている人ですら、私の後ろ姿を見て、男だ、という判断をしたんです。
それは何によってかと言えば、バイアスです。
あ、別にとがめてないですよ、間違ったことを。てか、慣れてるんで。
何が言いたいかって、もう、生きてくうえでありとあらゆるバイアスは作られるもの。
小学校に上がれば、ランドセルは男は黒、女は赤と、明確に区別される。なんの疑いも持たないまま、育つんです。
うちの制服は、男子は学ラン、女子はブレザーにスカート。
教育だけじゃない。
メディアもそう。
女性のアイコンと男性のアイコンを売っているわけですから。
majorityにうけなきゃ、商売にならんもんですから、それが一般的になります。
そうやってバイアスはどんどん作られてくんです。
もはや仕方あるまい。。。
大事なのは、洗脳されてることって多いよって思っておくこと。
そうすれば、「はっ!そうか!」と、思える時もあるから。
少なくとも、その講師の方は、「そんな髪短くしてるからしょうがないでしょ」とは言わなかった。
それでいいんじゃないですか?
(たまにいますよ、「だーめだよー、スカートくらいはかないとー。」なんてダメ出しをして、間違えたのはお前が悪いって言うおっさん。いや、ほんとに、いますよ。)
ということで、生きた教材となれて、光栄です。
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