見出し画像

舌腫瘍粘液嚢胞摘出術(舌にイボ)

2021年冬に舌の手術をしました。

自分用の備忘録として、そして同じ状況で情報を探している人にとって、少しでも参考になることがあればと思い記録します。

1-1.【症状が現れる】口内炎?

2020年12月舌の裏側に2~3mm大のイボができました。

最所は口内炎が舌にできて珍しいな、くらいの気持ちでした。
触っても痛くはないです。

2-1.【1か月経っても治らない】痛くはないけど違和感

1か月経った年明け1月くらいに、さすがに治るの遅いなと思い舌に口内炎ができる症状の病気についてインターネットで調べてみたらいくつか病名が紹介されていて、その中でも「舌がん」の二文字が目に飛び込んできました。

名前くらいは聞いたことがあるけど詳しくは知らないので「舌がん」についてさらに調べていくと、すぐ入院の必要があるとか他の細胞に転移して死に繋がるとか、ちょっと怖い内容が載っていました。

特に私のように20代だと比較的進行も早いみたいで、深刻な場合だと余命が半年もないという話も見つけました。

こうなるともう不安で仕方がない私は、その日のうちに予約の電話もせずに自宅近くの歯医者さんに仕事帰り飛び込みました。
初めて入る歯医者さんでした。

2-2.【1つ目の病院へ】悪性ではない

幸運にもその場で診察を受けられた私は、先生に症状と不安な気持ちを伝えると、すぐに診てくださり、

「なんというか、これはイボのようなものです。決して悪性のものではないので安心してください。」

と説明してくださいました。
さらに、

・悪性ではないので今すぐ処置しなければならないわけではない。
・処置するとなると切る手術しかないが、今は新型コロナウイルスの影響でその手術ができる大きな病院は予約待ちでいっぱいの状況である。
・気にならないのなら、しばらくこのまま様子を見ていても構わない。

とのこと。

先生の説明を聞いて一安心した私はしばらく様子を見る選択をしました。

3-1.【3か月後に異変】ぷにぷにぷよぷよ

それから2か月とちょっと、イボができてから3か月後、4月に入ってすぐのことです。

イボがすごく大きくなってきました。
最初は2~3mmだったのにこの頃は10mmくらいになっていました。

しかもただ大きくなっているのではなく、ぷっくらぷにぷにして、中になにか液体のようなものが溜まっている様子です。

状況が変わったことに不安を覚えるのと同時に、単純に邪魔な大きさになっていました。

食事の時も引っかかるし、喋りづらいし。
普段外ではマスクを着けているのでそんなに目立ちはしませんが、それでも日常生活でストレスを感じるほどでした。

そろそろ何か処置した方が良いかなと思い、このあたりで今度は私は、舌にイボができる病気を調べ始めたところ、私と似たような症状で手術をして完治した方のブログを見つけることができました。

そのブログでははじめの頃の症状から、病院での診察、手術、術後の抜糸前後、完治までを順番にわかりやすく説明されていました。

このブログを読んで私は、手術怖いなとか、抜糸痛そうだなとかまたしてもそんな不安を抱えながら、まずは病院で診てもらって相談しようと決めました。

手術するとかその辺りは先生と相談しながら決めようと。

前回の歯医者さんはとてもよくしてくれましたが、今回はセカンドオピニオンという意味も含めてまた近所の、今度は歯科とその他の診療科も入っている少し大きい病院で診てもらいました。

今回は予約を入れて、手術をするかどうかの判断材料になりそうな、期間や手術を受ける身体的な負担について相談しようと意気込んで行きました。

3-2.【異変からの異変】しぼしぼ収縮

病院へ行く当日の朝、なんとイボが小さくなっていました。正確には膜が割れて中の液体がなくなり、しぼんでいるような様子です。

とりあえず病院に行ってこのことも説明しようと思い、待合室で名前を呼ばれて、よくある歯医者の椅子に座り診察が始まると、すぐに先生に

「これ最近まで膨らんでいました?」

と尋ねられました。
私はそうだと答えると、

「これは典型的な粘液嚢胞だな~。」

と慣れている感じで独り言をつぶやいていました。
粘液嚢胞について次のように説明を受けました。

舌には小唾液腺という唾液を分泌する器官がたくさんあり、そこから口の中に唾液が出てきている。(汗でいう汗腺のようなもの)
小唾液腺のうちのいくつかの出口が潰れて塞がってしまい、本来外に出るはずの唾液がそこに溜まって大きく膨らんでいくもの。
何かの拍子に中の唾液が外に出ることもあるが、またすぐに膨らんできがち。
原因としては、箇所に慢性的に刺激がある(食事の際歯に当たったり)ことが考えられる。
手術をして切ることができる。その後再発することもよくある。
唾液が溜まっているだけなので、命に関わるものではない。

がんばって文章にまとめましたが、実際はもっとわかりやすい優しい説明を口頭でしてくださいました。
とりあえずそんな深刻な話ではないと。

3-3.【 手   術 】勢いって大事

「これどうします?パッと切っちゃいましょうか。」

急に、そして私が思っていてよりも軽い雰囲気で尋ねられたので、なんか勢いでその日その場で手術することをお願いしました。
今思うと、考える時間がたくさんあると私は考えすぎちゃうかもしれないので、この勢いのおかげで手術に踏み切れたところもあると思います。ありがとう先生。

①舌に注射で麻酔を打つ(これが一番痛かった。)
②はさみでイボをちょっきん(麻酔のおかげで全く痛くない。)
③後日溶ける糸で縫い縫い(麻酔のおかげ痛くはないけど、目の前で糸を引っ張ったり縫ったりしているのを見てちょっと怖かった。)

20分くらいで終わりました。
あっさりしていたし和やかな雰囲気で手慣れていて、なんだかすごく安心した気持ちで任せていられました。

一番痛かった最初の麻酔も、腕とかに打たれる普通の注射と同じくらいの痛みレベルで、そんなに特別痛いものでもありません。痛いけど。

3-4.【当日の術後】全然痛くない

術後は、麻酔が1時間くらいで切れてあとは抗生物質と痛み止め出してもらって、1週間後に経過を確認しに診てもらいます。

ちなみに糸は1週間くらいで溶けるらしいんだけど、その日のうちにどっかいってました。たぶん夕食時に解けて一緒に食べちゃったのかも。
糸がなくなっても血も出ないし痛くもありません。感覚としてはその日に完全に治った感じ。

術後も全然痛くないし、経過が問題ないとすれば全然負担がない治療となりました。

あんなに怖がっていたのが嘘のように。
そもそも病院に行くこと自体面倒になってしまうこともあるけど、からだのことは面倒がらずにケアした方が良いと改めて心に響きました。

写真は口の中の様子なので自重しましたが、何枚か記録用に撮ってあるので、興味のある方に個別にお見せすることはできます。
私は自分の病気について調べてすごく不安になっていた時期もありました。
病院で診てもらうのがベストだとは思いますが、時間がなかったりとりあえず自分で調べてみるという方もいると思います。
そういう方へ少しでも参考になることがあればと考えているので、気軽にコメントしてください。

とりあえずはひと段落。

#手術 #舌にイボ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?