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映画「グリーンブック」の感想

グリーンブックっていう映画を今日見た。

月並みだがめちゃくちゃ心に訴えかけられるものがあった。

グリーンブックというのは、ジムクロウ法という、いわば黒人差別が公然と容認された法律がまかり通っていた時代の、黒人が自動車旅行をするためのハンドブックのことを言うらしい。

当時のアメリカ合衆国南部では黒人差別がひどく、ホテルもレストランもトイレも、白人用と黒人用のものがあったんだって。
映画でも、黒人用のものはぼろく、ひどかった。

主人公の黒人、ドクター・シャーリー(以下「ドク」)は、ピアニスト。幼少期からクラシック音楽を嗜みにあらゆることに博学で教養のある彼は、あえて黒人差別が激しいアメリカ南部でツアーコンサートを行うことに。

当然一筋縄ではいかないそのツアーの運転手として、ドクはトニーを雇った。
彼はイタリア出の白人で、満足に母国語もかけず、腕っぷしの強い暴力的なガサツな男。

ドクとトニーという正反対のコンビでコンサートツアーを周るっていう映画なんだけど、本当に面白かった。

ドクはどんなに差別されようと暴力に頼らず、品位を保つことで自分、ひいては黒人の道が開けると考える一方、トニーは警官の買収、暴行など、問題を解決するためなら手段をいとわない。

トニーはしばらく家を離れる間、愛する妻に手紙を毎日書くのだが、その手紙の内容の余りのひどさにドクが手紙の書き方を教える。
ドクは今まで食べたことのないフライドチキンを食べたり、道にポイ捨てしてみたり、いわゆるストリートな世界を少しずつ知っていく。

黒人とか白人とかそういうややこしいことを超えて、二人の対照的な男が少しずつお互いの世界に理解を示し、歩み寄っていく姿がとても美しかった。

その人の人種や育ち、背景といった「肩書」はどうでもよく、その人のアクション、すなわち「行動」を見て評価すべきだと改めて思った。

個人的な考えだけど
人種、育ち、背景、宗教…なんでもいいんだけど、自分とは異なる人たちに対して、どれだけオープンで、かつフェアに接することができるか。

それが俺の「イケてる」度合いの基準だと思う。

若い女だから優しくするとか、高齢のおばさんだから邪険にするとか、そういうことじゃなくて、誰であろうが、ある一定の基準で評価し、接する。
これが俺的なイケてる人間なのよ。

話が脱線したけど、俺も、自分に対して恥ずかしくないようなイケてる人間でいたいなって思った。

以上。

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