見出し画像

空へとのぼる


夏を越え


秋を迎え


冬に差しかかるころ


おじいちゃんは旅立った。




不思議と悲しくはない。

おじいちゃんは夏を越せないかもしれないと

言われていたのに

令和の夏を過ごし、秋まで迎えたのだ。



おじいちゃんは『生』を全うした。




すごい。

その気持ちが大きい。



私がこの夏海外にいる間

まるで

心配かけることのないようにと言わんばかりに

調子を整えてくれたおじいちゃん。



私が帰国してから

《 た だ い ま 》 

と伝えさせてくれたおじいちゃん。




帰国してからのおじいちゃんとの日々は

素敵だった。

初めて孫孝行できた。




看護師になったことを

心から良かったと思った。



そんな時間を過ごさせてくれたおじいちゃんに

感謝の気持ちでいっぱいだ。




ありがとう。



『生まれたときから人は死に向かってる』

皆が辿り着く終点に

どう向かうか、

最期に何を想うか、

それが大事。


人の最期にはその人の人生が詰まってる。




おじいちゃんの死の迎え方

本当に素敵だった。

そんな風に迎えられるように

これから生きていきたい。



最後に、

今までありがとう。

おじいちゃんの孫に生まれたことを

幸せに思います。

おじいちゃんが褒めてくれた助産師として

生と死と向き合う者として

心を配れるよう精進します。

ありがとう。






おじいちゃんが旅立った朝

見上げた空は

もくもくとした雲のすきまから

優しい太陽の陽射しが差し込む

綺麗な空だったよ。



Ricky.


画像1








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?