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PMP(Project Management Professional)第6版に合格しました。

皆様、本当に、本当にご無沙汰しております。
rikuです。ほぼ一年ぶりの更新となってしまいました。
この一年何をしていたかというと、ほぼ勉強ばかりしていました。
と書くと、なんだか崇高な感じがしますが、コロナ禍ということもあり、どこかに出かけるわけにもいかないので、資格取得のために奔走していました。

今回は、見出しにある通り、PMPの勉強方法について書きます。
これから受験を検討されている方、何度か不合格になり再チャレンジされる方に是非読んでいただきたいです。
なお、この記事は第6版に関する事柄ですので、その辺ご留意ください。

1.なぜ受験したのか

ここには以前、受験した理由を赤裸々に書いていましたが、このブログを対外的に見せることが増えてきたので削除しました。
特に悪い理由ではありません。次なる自分へのステップアップということにしてください。

2.いつ試験を受けたのか

一度目は2021年12月12日、結果は不合格でした。
二度目は2022年2月12日、結果は合格でした。
PMPは三度不合格になると一年間再受験できないので、なんとしても二度目で取りたかったです。三度目に差し掛かるとそれだけプレッシャーも大きくなるので。

3.いつ勉強を始めたか、どれぐらい勉強したか

PMPの受験資格として、35時間以上の研修が必要です。
いつ勉強を始めたのか正確には覚えていませんが、この35時間の研修を勉強の開始時点とすると、研修開始が2020年6月1日でしたので、約8か月かかったことになります。
長い月日は経ちましたが、平日に一時間ずつじっくり進めていたので、トータルの勉強時間はそこまで多くはないと思います。休日はほとんど勉強しませんでした。休みの日は休みたいですし。
数えたことがなかったので、ざっと計算してみましょう。
月平日を20日だとして、20×1h=20h、20h×8m=160h、で約160時間ですね。

ちなみに35時間の研修に倍の70時間をかけました。研修はオンライン形式だったのですが、最初ということもあり、内容をじっくり頭に入れるためにノートを取ったり、何度も動画を見返してるうちに倍の時間がかかりました。思えば、この研修がかなり役に立ったと思います。
35時間の研修にも色々と種類が存在しますが、2020年春頃にオンラインで、かつ、日本語で受講でき、かつ、第6版に対応している研修はなかったと記憶しています。英語版であれば格安で受けられる研修がありましたが、チラッと受けてみて「すごく大事そうなこと言ってるのに全部理解できなくてもったいないな」と思って途中で辞めました。
結局、社内の研修(直前に存在を知った)を受講しました。オンラインで日本語、35時間の証明書も発行されると聞いたので迷わず受講申請しました。研修の動画コンテンツはテキスト文章を機械音声が読み上げるチープなものでしたが、内容がPMBOKになぞらえられていて大変勉強になりました。研修資料をご提供いただいた日本ユニシス様、研修部の皆様、ありがとうございました。

4.いくらかかったのか

研修は社内のカリキュラムで受けたので0円です。外部で受講すれば20万近くかかったでしょう。大変助かりました。
PMI会費 $152.90 ≒ 17720.65円
PMI会費(日本支部) $50.00 ≒ 5794.85円
PMP受験料 $405.00 ≒ 46938.29円
PMP受験料(再受験) $275.00 ≒ 31871.68円
テキスト代 21750円
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計     約120,000円

これは恐らくPMP受験者の中では安い方だと思います。会員に入ったので再受験料を割引してもらいましたが、無料でもらえるPMBOKガイド(PDF)を紙でも購入したので、その分トントンですね。

5.どんな勉強をしたのか

まずはテキストについてです。
PMP試験合格虎の巻 第6版対応 3,520円
プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOKガイド)第6版 + アジャイル実務ガイド(日本語版)セット 12,400円
PMBOK(R)ガイド問題集第6版対応 1,870円
アジャイルサムライ−達人開発者への道− 2,860円
スクラムガイド 0円
プチなま 【第6版&新試験対応!!】PMP試験対策・基礎編 550円
プチなま 【第6版&新試験対応!!】PMP試験対策・合格編 550円

最初に手をつけたのは「PMBOKガイド問題集」でしたが、用語の意味が全く理解できず数ページで投げだしました。
次に手をつけたのは「虎の巻」です。これはわかりやすく解説されていて、研修で学んだ内容を活かしながら学べている感じでした。章末についている練習問題(200問)も本番に近い問題数なので、時間を測って模試として利用しました。
「虎の巻」の章末問題で8割近い正解率が取れて、「お、これなら本番もいけるんじゃね」と思ったのが間違いでした。そのまま本番を受けてあえなく撃沈。原因はアジャイルの対策を一切していなかったからです。
虎の巻にもアジャイルに関する記述は全体の1割近く書いてありますが、もちろんそれだけでは不十分です。本番試験では5割が予測型、もう5割がアジャイル、もしくは予測型とアジャイルのハイブリッド型です。

一度試験に落ちてから、まずアジャイルの基礎を学ぶべく「アジャイルサムライ」を読みました。これもまた読みやすく勉強になったのですが、なかなか冗長的で、時間の制約上半分しか読むことができませんでした(いや、読み物としては素晴らしいですけどね。アジャイルを活用する日が来たら読み直します。)。冒頭の数ページだけでもアジャイルの基礎を学ぶには十分でした。
次はプチなまのオンライン模試です。これが大変役に立ちました。第6版とアジャイルに対応しているオンライン問題集って他にないんじゃないかと思います。しかも500円と割安。ボリュームも合格編だけでも640問と十分。結局360問までしか解けませんでしたが、それでも理解を深めるには十分でした。
最後にスクラムガイドのPDFを読みました。これは日本語版が無料で公開されているので絶対に読んでください。PMPはスクラムベースなので、アジャイルサムライで学んだアジャイルの基礎と照らし合わせて(例えばイテレーションとスクラム、ユーザーストーリーとプロダクトバックログ)学んでいきました。

なので、オススメは「虎の巻」→「スクラムガイド」→「プチなま」の問題を解きながら35時間研修を復習、という感じですね。

ちなみに、このスクラムガイドの存在はYoutubeの「I LOVE PM / プロジェクトマネジメント専門チャンネル」さんの紹介で知りました。ナビゲーターのイトーダさん、ありがとうございました。

6.どんな試験だったか

PMP試験は熾烈を極めます。230分で180問を解くので、とにかく体力を使います。60問ごとに10分の休憩があるものの、4時間近く集中し続けるのは至難の業です。事前に模試を受けて体を慣らしておきましょう。
事前にトイレに行っておきましょう。一回目の受験は肛門が、二回目の受験は膀胱が破裂するかと思いました。ちゃんと事前に行ったんですけどね。
受験前は身分証と受験環境の写真を撮影するとか、試験中は透明の容器に入った液体しか飲めないとか、そういったことは受験要項を読めば書いてあるので詳しくは書きません。

試験問題は大体こんな感じです。
「あなたはプロジェクト・マネージャーです。あなたの上司はあなたが策定したプロダクト・バックログに納得がいっていないようです。あなたはプロジェクト・マネージャーとして何をすべきですか?(でしたか?)」
これを読んで、「上司にスプリントレビューに参加してもらう」が選択肢にあればそれが正解です。上司を含めたステークホルダーに成果物をレビューして、成果物の妥当性を見てもらえれば早いわけですから。でも、たまに適切な選択肢がない場合があります。その場合は消去法です。「上司をプロジェクトに参加しないようスポンサーにエスカレーションする」なんてのは絶対に間違いです。実際の仕事でも「本部長、あの部長使えないからプロジェクトから外してよ」なんて言えませんよね。確実な不正解から消していきましょう。

7.これから受験される方へ

第7版に移行する前に第6版を受験することを推奨します。なぜなら、情報が極端に減るからです。
第6版の時点でも新試験に対応したテキストは数冊しかありません。少ないですが、まだ第6版に関する情報がネット上で得られるうちに受験した方がいいと思います。
第7版のテキストを読む限り、第6版より内容が少なくなっている印象を受けます。ただ、これは試験範囲が狭くなったというより「不親切になった」と感じます。長々と解説が書いてある第6版も読む気が失せますが、どこを探しても解説がない上に簡潔に書かれた第7版を受けるよりはまだマシかなと。
2022年1月から試験自体が第7版に移行すると聞いていました。しかし、2月の時点でまだ移行するアナウンスはされていません。コロナの影響もあるかもしれませんが、ここは好機と捉え、今のうちに受験してはいかがでしょうか。



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