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イタリアン・マフィアのリアルな世界。

『ゴッド・ファーザー』はアメリカ作成のマフィア映画で、現実のマフィアとは、かけ離れている。  これは、マフィアのリアルな実話。 2020年9月 公開。

1940~1980年のイタリア・シチリアの雰囲気が感じられる。シチリア音楽や、シチリア語も。

裁判のシーンが興味深い。 防弾ガラスで囲まれ、後ろの牢屋には、収監中のマフィアが居る。 証人が発言すると、激しく口汚くヤジる。

証人がシチリア語で話すと、相手の弁護士がクレーム。 『シチリア語だと、全く理解できない。ちゃんとイタリア語で話しなさい。』  証人『俺は、子供の頃からシチリア語で育ち、イタリア語は話せない。』

麻薬で金を稼ぎ、ライバル組織とは殺し合い。 マフィアを取り締まる判事まで殺す。 

マフィアたちは、マフィア裁判を進める判事が殺害されたニュースを聞いて大喜びする。仲間や家族が殺されると報復。 そんな事が1940~1980年のシチリアでは行われていた。

我が国の暴力団では、麻薬で商売する事は、国民・国力を損なう行為として、少なくとも表面上は御法度にしている。

マフィアは、麻薬ビジネスで国民がどうなろうと、抗争で人が死のうと、全く、後ろめたさが無い。  私には、マフィアの考え方が、理解出来ない。

一方、他のヨーロッパ諸国や日本、アジア諸国は、この時代どうだっただろう。  第二次大戦で戦勝国・敗戦国とも、町も工場も破壊され、餓死者まで出す程に、経済は疲弊していた。しかし、多くの国は、復興した。

シチリアは、何が原因で、マフィアが麻薬を扱い、抗争する世界になってしまったのだろうか?

南イタリアの失業率の高さ、収入の低さは、有るとは思うが、元々シチリアは農作物が良く獲れるエリアで、それ故、いろんな国が取り合った。

地中海の十字路に位置する島の宿命でもある。

多くの他民族の支配を受けた歴史が、シチリア人のメンタリティを形成したの面は有るのだろう。
 

本日も、結論なし。。。

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