見出し画像

政党が分党したり合併したりを繰り返す原因と対策を考えてみた

直近30年間の日本の政党の離合集散を一つの表にしました。

画像1

この図については、Yahoo!ニュース個人の記事にも書いたので、興味があるかたはそちらもご覧ください。

なんでこんなに分裂して、くっついてを繰り返したのでしょうか?

僕が考える理由は3つです

1. キャスティングボートを握りたい
2. 政党交付金
3. 政策がまとまらない

順に説明します。

1. キャスティングボートを握りたい

現在の衆議院の定員は465人。過半数で233人必要です。議員全員が入れ替わる総選挙でこれを取るには組織が必要です。一方で、巨大な政党のトップになるにはいろんな力が必要。時間もお金もかかります。ところが、一発逆転する方法が。

それが、キャスティングボートを握ることです。結束の固い数人グループを作っておくと、大政党が「過半数まであとちょっと足りない」というときに、お声がかかります。

それでうまく総理の座を仕留めたのが、日本新党の細川氏でした。政治家ならみんな総理になりたい。そのために、小さな党の党首になるのは一つの手段なのです。まあ、そんなうまくはいかないんですけどね。

2. 政党交付金

【2018年度】
自民党 175億
国民民主党 56億
立憲民主党 28億
公明党 29億
日本維新の会 13億
など

議員の数に応じてお金がもらえます。もらったお金の使い途は、ちょっとでも嫌なやつに決めてほしくないですよね?「オレが(私が)決めたい」というのが政治家です。だから、すぐに党が分裂します。でも、少なくなりすぎると逆にもらえなくなるので、すぐにくっつきます。

3. 政策がまとまらない

共産党・社民党が労働者寄り、自民党が資本家寄り、とすると、これまでの新党ブームではその中間に選択肢を作ろうとしてきたような気がします。しかし、これがなかなかまとまらない。どちらかに寄りすぎると既存政党と差がなくなり、真ん中を目指して人数を集めると烏合の衆となって内部分裂が起こります。スタンスが定まらないです。


と、いうわけなので、今後、政権を取れるような新しい政党を作るには次のようなことをやればいいんじゃないかと思います。

じゃあどんな政党をつくればいいのか?

上の3つを裏返すとこんな感じでしょうか?

1. 強引に政権交代を目指そうとしない
キャスティングボートを握ろうとするから変な動きになります。むやみに首相を目指すのではなく、国民のために何がベストなのかを常に提案し続け、結果として、多数の支持が得られるのが理想だと思います。(ずっと野党でいいです。みたいな姿勢は困ります)

2. 独自財源を持つ
独自財源があれば、政党交付金のために無用な神経を使う必要がなくなります。財源の作り方?それはまあ、一生懸命考えましょう。新聞という時代でもないですし、YouTubeとかサロンやクラファンがいいんじゃないですかね。

3. 政策の軸を作る
1とかぶりますが、あの党の政策だから全部反対、とか、政策はともかくモリカケ桜みたいな政策以外のところで徹底攻撃するとか、そういうのはいらんでしょ。あと「◯◯をゼロに!」みたいな到底無茶な目標を設定するとかもいりません。日本をどうするのか、そのためのロードマップはどうするのか?国民のために必要な議論をやってくれたらいいなと思います。

一応補足しますが「モリカケ桜&黒川」みたいな疑惑の追及は必要だと思います。
ただ、国会とか委員会の場でやられると不便なので、追求用の別の場を作ってくれたらと思います。ずーっとそればっかりやってて、ネットとテレビで垂れ流されて、最終的に、テレビのリモコンのdボタンから「いい」「わるい」「わからない」「どうでもいい」を選択して送信できるようにしてくれたらおもろいんじゃないかと思います。

そもそも国会議員が多すぎる

衆議院と参議院をあわせて700人以上います。

そんなにいります?

衆議院50人、参議院10人ぐらいで十分じゃないかと思います。

何百人も当選させようとするから、巨大な組織が必要になります。組織は一度できると、自己保存が目的になりがちです。このネット時代に選挙活動に大規模な組織は不要だと思います。

人数絞ったら、芸能人とか著名人が当選しやすくなる、みたいな批判もあるかもしれませんが、べつにそれでもいいと思います。当選した人をしっかり政策面で支える仕組みがあればいいんじゃないかと。

人望のある50人を、超優秀なブレーンが助ける。みたいな仕組みができるといいなあ。今の政党助成金が1年で300億です。それだけあれば、日本のなかの超絶優秀な人たちを集められるんじゃないでしょうか。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?