アイドルマスターSideMが好き、と今更気づいた話
「SideM、7月にサ終するって」
私の耳に入ったのは、二次元のコンテンツ関係でつながったFFからだったか、私を二次元のオタクに連れ込んだリア友からだったか、今となっては曖昧な記憶。
私とSideMの出会いは、高2の頃。2017年。
前出のリア友と仲良くなり、カラオケでS.E.Mのタケノコダンスを訳もわからず踊らされたことから始まります。
カラオケで友達が歌うから、曲(友人の声で歌われたもの)と4~5ユニット名だけを知っている。そんな微かな繋がりでした。
それから少し経って、友人宅でSideMの円盤を見る回が開催されました。
当時好きだったSnow Man佐久間の友人、寺島拓篤さんがいる公演を、ということで友人が選んだ円盤。
そこで惹かれたのはWの「VICTORY BELIEVER」
友人の話してくれたWの過去の要約を基に聴いたとき、当時の私は
「やりたくてもできなくなったサッカーを諦めてアイドルになった子に「キックオフ!!!」って言わせるの残酷じゃね?」
と言う感想を抱きました。解釈が甘いね。
ジャニーズが好きだった私からすると拙い歌・ダンス、技術的な面ではどれも彼らに及ばないように見えるのに、なぜか惹かれる、キラキラしている、そんな不思議な感覚に陥ったのを覚えています。
ところで、私の記憶ではJupiterが3人いて、Wが「VICTORY BELIEVER」を歌っていて、JupiterとWで「カレイド TOURHYTHM」を歌ってた気がするんですけど、確認したらそんな円盤は存在しなくない?
2枚見たのかな、あんま覚えてないや。
そこから数年、友人の布教もありましたが、
当時の私はスマホでゲームをする、と言う習慣はなく
たまに友人宅で開かれる鑑賞会、友人がカラオケで歌う曲
それだけが私にとってのSideMでした。
サイスタのリリース時に天峰秀くんの顔面がタイプ過ぎてインストールしましたが、音ゲーが苦手すぎて一瞬で撤退しました。
転機は2022年冬
私がSideMに出演しているとある男性声優にハマりそうになることから始まります。
それを知った友人が送りつけてきたのは
サブスクでは聞けないソロコレクションや、
ソロ曲とユニットの人気曲が収録されているライブ円盤
沼に片足入れそうになっている友人に対して、
後ろから全速力でタックルしてくるような女が私の親友です
その円盤中で、久しぶりに聴いた「VICTORY BELIEVER」
やっぱり私のSideMの原点はこの曲だったと思い知ることになります。
そこから、アニメを見たりいろんな勉強をしました。
学生の頃は「残酷」と思っていたWの境遇
改めてストーリーを知った上で聴く「VICTORY BELIEVER」は
残酷なんかじゃなくて、号泣以外の何者でもありません。
彼らにとっては人生の全てであったであろう
「2人で最強のサッカー選手になる」という想いから
「2人で最強のアイドルになる」夢に変わる。
いくら最終的には自分たちの意思で選択したとはいえ、
辛くて仕方ない気持ちになることもあることもあるはずで、
それでも明るい曲調で未来を見ている歌詞。
辛くなかったわけじゃない、
辛かった過去をひた隠しにするわけでもない、
その上で、「僕たちは先を見ているよ!いつまでも落ち込んでいるわけじゃないよ!」と言ってくれる。
私の大好きなアイドルがそこにはいました。
幼少から性別年齢問わずいろんなアイドルのファンをしてきました。
「辛いことがあっても、ファンの前ではアイドルでいてくれる」
「アイドルは楽しいと表現してくれる」
「ファンの背中を押してくれる」
そんなアイドルが好きでした。
Wだけでなく、SideMのアイドルはそれを体現してくれる
私の中の理想のアイドルです。
コンテンツにはハマらなくて、Pを名乗っていなかったけど、
学生時代からずっとSideMの楽曲にはたくさん触れていたと思います。
ただ、今回の声優沼落ちをきっかけに
改めて、友人が歌っている以外の曲を聴いたり
鑑賞会で気になっていた曲をフルで聴いてみたりしました。
サブスク、あってよかった。
サブスク、解禁した意味がここにはあったよ。
「理由あって、アイドル」というコンセプトなだけあって、
彼らにも人一倍いろんな過去やいまの葛藤があって、
迷っている人の背中をそっと押してくれるような
「頑張れ!!!」って言うよりは「側で応援しているよ」と言ってくれる。
「僕たちも頑張ってるよ、一人じゃないよ」と伝えてくれる。
学生時代からずっと、気づかないうちに、そんな彼らの楽曲にたくさん支えられてきました。
そんな状態の私にとって「SideM」は何なのか、
たまに考えることがありました。
「SideM」は好きだけど、「プロデューサー」とは名乗れない。
そんな中、インターネットの渦の中に
「私はSideMのファンだけどプロデューサーではない!」と
堂々と言っている人がいて、衝撃を受けました。
「SideMが好き」=「プロデューサー」であるべきと
ゴリゴリに固い頭でそう考えていたのです。
そうか、私は「315プロのアイドルが大好き」
と堂々と言っていいんだ、と。
ようやく気づくことができました。
きっと高校生の時にWと出会ったときから、
315プロのアイドルのファンだったんだと思います。
スキルのない音ゲーじゃどうにもできないと撤退したサイスタも
「好き」と言う気持ちだけでいいんだ、と気づいてから
再度インストールしました。
その頃にはサ終の発表がされていて、イベントもなし。
ガチャ画面も恒常ガチャのみ。
なんだかすっかりさみしい景色になっていましたが、
彼らのファンとして、サイスタの最後を見届けてあげたい、
そんな気持ちで毎日ログインしています。
先日は、アイドルから誕生日も祝って貰えました。
全アイドルから祝って貰えるなんて、
なんて福利厚生のいい事務所でしょうか。
大体はホームに設定してある1人からしか祝って貰えないよね??
と、新しくSideMの素晴らしさに気づいたところで、
もうすぐサイスタを通した彼らとの時間が終わります。
バンナムの言いたいことはなんだかよくわからないけど、
ゲームはなくなっちゃうけどSideMは終わらない。
私の好きな「315プロのアイドル」はいなくならないし、
これからも私たちの前に現れてくれる。
それだけを信じて、これからもアイドルのファンを続けていきます。
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