休職日記⑥(その2)
循環バスの1日乗車券を無くしたことに気づいた。やむなく降車時にもう一度購入。このバスは始発、終点ともに新潟駅なので駅で再び乗り直した。そしてマリンピア日本海という水族館の前で降りた。その名の通り日本海を一望する立地にあり眺めも良いがやはり風が強い。バス1日券持参で300円割引は地味に嬉しい。さっそく中へ入り、水槽を眺める。これが中々楽しい。一番目についたのはオスのコブダイだったかな。動きが早く母が写真撮るのに苦労してた。巨大なエイも天井あたりにいることが多くてこれまた大変そうだった。時間無くてイルカショーは見ていない。
このあたりでもう10000歩以上は歩いてたので母もヘトヘトだった。売店でソフトクリーム買って外へ出た。すぐ目の前の海岸にも2〜3分だけお邪魔したが、帽子がすぐ飛ばされそうになったので急いで退散。波はそれほど高くはなかったけど荒々しいのは正しく日本海という感じ。4年前に見た海岸は5月ということもあり絵葉書のような爽やかさだったけどね。やっぱり違うね。
今度はほぼ定刻通りバスが来た。途中、"安吾 風の館"という小説家坂口安吾の資料館のそばを通り、母がとても興味深そうだった。もう少し話を事前に聞いとけば良かったが、とりあえず駅へと急いだ。再びピアBandaiに戻ってきたが降りずにやり過ごす。本来の第一目的は市場で海の幸でも買いたいということだったのだがあっさり諦める。まぁ状況次第でコロコロ目的が変わるのも旅といえば旅らしい。
新潟駅は以前ほど店が無く、お土産の種類も少なくてビックリした。多分工事に伴う一時的なものであろう。キュンパスの特典であるnewdaysの15%引きクーポン使って駅弁を買う。今は3ケタの(額の)駅弁って無いんだねと母がつぶやく。自分も数少ない駅弁の中から焼漬鮭ほぐし弁当というのを購入。焼漬というのがよくわからなかったけどパッケージが良かったのでそれに決めた。帰りの新幹線の指定席はあえて取ってなかったので、窓口で調べてもらったら、直近では隣り合う席での空きはないとのこと。自由席なら始発なのでたぶん座れるだろうということでそうすることにした。やはり平日でもキュンパス最終日ということもあって混んでるのだろうか。実際、長岡あたりで立席の人いたようだ。
16時30分発とき334号各駅停車に乗車。初めて知ったが、車両の一番端の席は、前の座席がないため壁に直接取り付けてあるテーブルが大きくて嬉しかった。楽天モバイルの電波はあまり良くないけど想定内なのでOK。ちなみに新潟市内は全くと言っていいほど雪はなく、途中越後湯沢あたりで銀世界になった時は少しギョッとした。でも古めかしい宿が立ち並ぶその光景が懐かしく雪に馴染んでもいた。
大宮で降りて埼京線と西武線経由で無事帰宅。歩数計は16000歩を超え疲れたので、ほとんど何もせず駅弁食べて寝た。焼漬鮭ほぐし弁当は想像を絶する旨さだった。鉄火豆の和え物も美味しい。ネットにはしょっぱ過ぎるという声もあったが、駅弁としてはそれほどでもなく、むしろマイルドだと思った。焼漬とは醤油とみりんで漬け込んだものということらしい。
まぁ小さなトラブルもあったが楽しい一日だった。それが一番。
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