地方でジャズピアニストやっています4

まだ高校を出たばかりです。

この頃に「伴天連茶屋」というジャズ喫茶に出入りするように。
名前は聞いていたものの実際にあの蔵に行ったのは高校を出てから。

こんな刺激的な場所があったのか!と。ここでの様々な収穫はその後の糧に。
週末ともなれば地元のミュージシャンたちが集まりセッション。演奏していない時はBGMで名盤から最新作まで情報を得るにはうってつけ。

ツアーで立ち寄ったメジャーなミュージシャンたちが打ち上げ終わりに来てはセッションになることも。そこで一緒に演奏する貴重な機会も。

当時ジャズ喫茶は何軒かありましたが私は圧倒的に伴天連でした。

マスター瀬川正人さんは寡黙な方。でも耳は確実なので演奏を聞かれる側としてはある意味怖い。

伴天連でもミュージシャンのつながりができた。マイナーなジャンル故に同じ嗜好を持つ同年代がいない中一つ年上、サックスの岩持芳宏さんともこの頃。
当時大学生だった彼とのつながりがのちのトリオメンバーにも。

他にも少し年上のミュージシャンが多く出入りしていて一番年下にも関わらず結構グイグイ行ってた気がする。

ジャムセッションでも順番を待ちながらワクワク、ドキドキ。

出入りし始めて数年して「日本最強のアマチュアミュージシャン」とまっとさんに評された。いい意味なのか今で言うディスられたのか励まされたのか全くわからないが、アマチュアという点では自分の好き勝手やっていたからあっているかも。

その後まっとさんが最近「この辺でプロとして頑張っているのは私だけ」と言っていた事を人伝に聞いてとても嬉しかった。

まっとさんに言われたのが本当に嬉しかった。ちゃんと見てくれていた。30年以上やってきて報われた感がある。
あまり積極的に話をしていた訳ではないのだが何かの折りに話す内容や行動を見ているとこの人の前で演奏する事は見抜かれている感だらけで本当に緊張するものだ。

そんな人があと2人ほどいますがそれはおいおい。

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