地方でジャズピアニストやってます14

この頃もう1つ大事な出会いがある。秋田「The Catwalk」

最初はオーナーでドラマーの太田徹さん、当時店長だったサックス鈴木明義さんのグループが何かコンテストに出場した帰り道、出来たばかりのNonkに偵察兼ねて立ち寄った所から。

事前にNonk店主に演奏したいんだけどピアニストが都合でいない、ついては盛岡で誰かいないか?と打診。私に声が掛かる。

その一回のセッションで太田さん、あっきーに気に入ってもらう。私も同年代であんなサックスプレイヤーは見たことがなかったので(岩持さんとはまた別のタイプ)太田さん同様強烈な印象だった。

数少ない情報誌にも当時からライブ情報を掲載し、名だたるアーティストを招聘していたのでとても気になっていた。

その後太田さんとなぜか演歌の現場で再開したときにキャットウォークで自分のトリオも演奏させて欲しいと直訴。

この辺りからの付き合いはもう30年は越えている。

月一のセッションもまだ店が移転前から始まっているそうで(本人いつからやっているのか解らなかった)何かにつけて呼んでもらっている。
Catとレジェンド故Elvin Jonesとは深い関わりがあり何時ぞやはWyntonとの「至上の愛ツアー」でメンバーのピアニストMarcus Robertsのアテンドを頼まれたことも。
当時秋田新幹線が開通前で盛岡で乗り換えなければならず、視覚障害者だったMarcusと付き添いの兄が乗り換えの時間に間に合わ無いかもということで盛岡から私の車で乗せたことも。
この秋田での打ち上げはすごかった。アフターセッションで叩いていたElvinのbass drumがあまりのパワーで前に動き始めてきた時、ツアーマネージャーもやっていたアッキーがすかさず抑えに行ったり。
Wyntonから一緒に演奏しようと言われてフロントに二人並んだり。
いろんなエピソードは尽きないのである。
私も自分のトリオで演奏させてもらったこともちょくちょく。その度に宮古在住だった畠山くんは盛岡で私の車に乗り換え秋田に向かい、終わると夜中私の家から自分の車で宮古に帰ったり。若さと何かありきたりな言い方だけれど情熱があったから出来た無茶だと思う。
今でも情熱が溢れるくらいなのだが体力的なことはやはり寄る年波には勝て無い。



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