地方でジャズピアニストやってます15

地道にライブを積み重ねてきたがドラマーが一緒に演奏する事を少し休みたいと申し出た。
リズムセクションは相性がいいに越した事は無いのだが少々考えの違いが表面化したようである。
という事で次のドラマーを山内協さんにお願いする事になった。
山内さんは神保彰さんが大好き、一度カシオペアのコピーをやった時にお願いした事も。
という事でTrio music2と新たに活動を始めた頃に盛岡劇場が再オープン、同時に「もりげきLIVE」という月一のライブが始まった。
当初は予算も結構取れて地元AMラジオでも放送されたり中々勢いのあるライブだった。
実行委員会のメンバーも地元をベースに活動しているアマチュアミュージシャンを中心に出場バンドを選んだりしていた。
4回目の時に声をかけてもらい演奏。その時の様子を見ていた当時の副館長「高瀬」さんが我々にコンテスト出てみ無いか?と誘ってきた。参加料は盛劇で負担するのでと。
個人的にはコンテストにはあまりいい印象を持っていなかったがせっかく色々やってくださる高瀬さんの為にもと応募をする。
これが95年横浜ジャズプロムナード、ジャズコンペティションである。
3回目の開催で地方からの参加は我々が始めて。1、2回目の受賞者には今でも第一線で活躍中のメンバーばかり。
テープオーディションの予選をありがたい事に通過。こうなりゃ行くだけ行こう!と。
予選通過の際にテープを聞いた審査員からの採点表が送られてきた。好意的に書いてくれた人、中々辛口な人と様々。
本選は横浜ランドマークホール。出場したのは全部で5組。この時はスタンダード大賞とオリジナル大賞の2つがグランプリという扱い。でもスタンダード大賞は賞金の他にランドマークスタジオでCDを作れる副賞付き。
そのスタンダード大賞を獲ったのが「村山浩トリオ」村山さんは現在ヨーロッパを中心に活躍、ドラムは岩瀬立飛さんとその頃からトップを行っているプロたち。どうしてもCDを作りたく2回目の応募だったらしい。
個人的には審査員で伴天連とも親交のあった坂田明さんをターゲットにしていた。坂田さんが「よし!」って言ってもらえればOKみたいな。
特別審査員には秋吉敏子さんという豪勢な審査員。
そんな中我々はオリジナル大賞と横浜市民賞をいただく。
オリジナルやってい無いしというツッコミはあるのだが後で主催者サイドの話を聞くと村山トリオと私たちの2つがダントツということで双方に賞をという事だった様。

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