地方でジャズピアニストやってます3
高校の時、社会人バンドに入ったことがきっかけでつながりの幅が格段に広がった。
東京から戻ってきたベース、伊藤英彦さんやドラム岩泉大司さんなどエレクトーン絡みのつながりも。
伊藤さんはその後姫神センセーションのメンバーとしてデビューする。ここからオリジナルメンバー、ドラム佐藤将展さん、ギター大久保正人さんとも繋がる。
確か3年生あたりで小向裕之さんともつながりができて一度大久保さんの手伝いで大槌でライブをやった。
当時大久保さんはジョニーレーベルからアルバムを出していたり実ははるか先を走っている人。
そんな人とはよくわからずによく一緒に演奏できたものだ。
そうこうしているうちに卒業も迫り進路をどうしようかと。エレクトーンの流れで講師「でも」と考えて講師養成アカデミーというのがあってそのオーディションを付け焼き刃で受ける。この「でも」というのが曲者で学校で配られた進路についての冊子にも「でも」というのは絶対やめた方がよい!と書いてあった。
その通り付け焼き刃のレベルなので全く話にならず、当時の先生から「何かキラッと光るものがあればねえ」と先方の話を言われた。
ということで卒業して行くところがなくバイトをしながらどうしようかな?と思っている時、バイト先で伊藤さんとばったり。
「今日夜暇?お店で演奏してるんだけど遊びに来ない?」と言われたのがこの業界に深く入ることになるとは。
お店というのは当時伊藤さんがピアノで入っていたいわゆるキャバレー。当時まだ市内に数件バンドが入っているお店がありました。
その中の「ソシュウ」というお店に遊びに。これが自分のトラ要員を育成する常套手段だったのです。
ジャズ演奏できるよ、的な誘い文句につられて行ってみたら最初は確かにジャズを演奏してました。ところが2曲演奏すると専属クラブ歌手の女性が出てきて目の前にいきなりの譜面。とりあえず致命的なミスなくこなせたことがどうも合格だったよう。
「ソシュウ」はサックス、ギター、ベース、ピアノ、ドラムの編成。伊藤さんは元々ベース、しかし、ギター、ピアノと演奏できたので例えば伊藤さんがトラを頼む時は私に、ベースの人が頼む時も私。そうすると伊藤さんがベースに。同じ様にギターの人が頼む時も私。伊藤さんはギターというように3人がトラを入れる時は私に声がかかる機会が多くなる。
そうするとキャバレーバンド界で若いのが出てきたぞと次第に顔が知れるようになってくる。
何気に現場での演奏機会が増えてきてそこからプロの現場にも呼ばれるように。
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