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マニラで急性胃腸炎になって緊急外来にお世話になった話

まさか自分が急性胃腸炎に!?

 私はこれまでに20カ国以上へ渡航をしてきましたが、幸いなことに滞在先で体調を大きく崩したことはありませんでした。そのため今回も、水と食べ物に気をつけておけば、問題ないだろうと思っていました。
 しかし現実はそれほど甘くはありませんでした。私は今回の滞在で、人生で初めて海外緊急外来受診を経験することになりました・・・。
 本記事ではマニラで急性胃腸炎になり、現地の救急外来で治療を受けた体験を記します。

大前提として保険に入ろう・・・

 私は今回の救急外来での治療で45,000ペソを支払いました。日本円では約135,000円です!私は幸いにして、旅行保険に入っていたため、上記はカバーされました。
 フィリピンに限らず、保険外の治療費は高額になる可能性が高いため、特に新興国に訪れる際には旅行保険に入りましょう。

発症〜救急外来治療まで

発症

 発症前日に私はホテル近くのレストランで食事を取りました。マニラでは割と高級な部類のレストランだったのですが、このレストランが原因だったようです。。
 発症当日、朝から少し違和感はあったものの、ホテルで朝食を取りました。その後、部屋に帰ると胃に違和感を感じ、嘔吐を繰り返しました。前日食したものが、全て嘔吐に含まれていたため、消化がよくできていなかったようです。
 またしばらくすると、腸に違和感を感じ、下痢が続きました。嘔吐感も継続していたため、嘔吐と下痢を繰り返して数時間が経ちました。 
 今更ですが、下痢と嘔吐でかなり水分を排出していたため、ここでポカリスウェットなどのスポーツ飲料をしっかり飲んでおけばよかったと後悔しています。

悪化

 発症当日の夕方まで前述の症状が続いたのですが、その後さらに悪化します。下痢と嘔吐のスピードが上がり、発熱がスタートしました。流石にまずいと思い、ここで病院に行くことを決意します。 

保険会社に連絡

 ここで私は加入していた海外旅行保険会社に連絡をします。まずは電話にて連絡をしたのですが、私はe-simを利用していたため携帯の電話が使用できないことに気づき、代わりに公式LINEから連絡をしました。保険会社ときちんと連携するためにも、連絡手段を事前に確認しておくことが重要です。
 受付の方曰く、①個別で受診をして後日払い戻し、②現地エージェントと病院に向かい、現地エージェントが清算を行う、の二つのパターンがあるようです。②の場合、数時間かかるとのことなので、私は①の個別受診をすることにしました。

病院へ移動

 保険会社に案内をいただいた病院へはタクシーを利用して移動しました。この移動費も保険のカバー範囲です。
 私はホテルからタクシーで10分程度のManila Doctors Hospitalを受信しました。マニラでは有名な病院らしく、後述の通り、治療も非常に丁寧でした。

到着〜治療

 病院に到着後はまず救急外来の受付に向かいました。そこで書類を渡され、記入をします。ここからは下記のような治療がスタートしました。大体の時刻も併せて記載しました。

  1. 血圧・体温測定(8:30pm~)

  2. 問診(9:30pm~)

  3. 血液検査(10:00pm~)

  4. 投薬開始(10:15pm~)

  5. 尿・便検査(10:45pm~)

  6. CT実施(11:00pm~)

  7. 血糖値測定(12:00pm)

  8. 検査結果伝達(1:00am~)

  9. 各種書類受領・会計(2:00am)

治療の中で私が感じたポイントを記入します。

  • 受付では保険加入の有無、コロナワクチンの接種有無などを記載する必要があるため、前もって各種準備をしておくと良いでしょう。最悪の場合、保険加入がない場合は治療を受けることができない可能性があるため、やはり海外旅行保険には入っていた方が良いです

  • 救急外来はかなり時間がかかります。私は午後8時に病院に到着をし、全て治療が終わったのが次の日の午前2時でした。(なんと6時間!)可能であれば電子書籍など時間が潰せるものがあると良いでしょう

  • 投薬後に栄養と水分補給の点滴をするのですが、これをするとかなり動きにくくなります。手の甲に針を刺して、そこから注入するため、イメージとしては片手は完全に使用不可と考えてください。私は投薬開始後に尿・便検査があったためかなり大変な思いをしました。可能であれば、先に尿・便検査ができるか聞いてみるのも良いかと思います

  • 尿・便検査を実施するトイレにはトイレットペーパーがありませんでした。新興国一般的に言えることですが、ティッシュなどでも良いので紙を持ち歩くなど工夫が必要です

  • 保険にて払い戻しをするためには、領収書と診察書及び処方箋が必要です。これらは必ずもらうようにしてください。特に救急外来は常にショートスタッフで対応しているため、自発的に確認・依頼をする必要があります

まとめ

 私はストリートフードを避けるなどかなり気をつけていましたが、急性胃腸炎となり、救急外来にお世話になることになりました。海外では何が起こるかわかりません。皆さんが同様の状態になった際に、(ないことがベストですが。。)少しでもお役に立てれば幸いです。
 最後になりましたが、夜中にもかかわらず、丁寧な治療を行ったくださったManila Doctors Hospitalの医師・看護師の方々は真のプロフェッショナルです。本当にありがとうございました。


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