『箱』〘の〙【中】[には]〚宝物〛
『第一章』▤宝箱
おじさんはとても笑う人だった
いつも笑っているのだが、にやにやと笑っているので親戚のひとが少し
ひいていたのを覚えている
でも僕はおじさんが大好きだった
あるとき、おじさんの家に遊びに行ったとき、おじさんは机の上に薄い四角い板みたいなものを置いて、両手の指で沢山あるボタンを押していた
「それなぁに?」
僕が尋ねると、おじさんはにやにやしながら僕を見て答えた
「これはボクの秘密の宝箱だよ」
僕はきょとんとした
あれれ?これって板じゃないの?
❒板か箱