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202407月限デルタヘッジ戦略システムトレード検証(取引日更新)

更新日時:7/14 6:50

私が行っているシステムトレード(デルタヘッジ戦略)は、
毎月SQ日付近に決まったルールで次限月の日経225ミニオプションでショートストラングルを組成、ブラックショールズ方程式を用いて自作したエクセルを使用して、オプションのデルタ値を計算し、先物マイクロでヘッジポジションを掛けつつ、オプション売りの時間的価値の利益を狙う戦略です。

取引日には状況を毎日更新しますので、日々の浮き沈みのチェックお願いします。


エントリー


6/17(月)の19時半に202407月限にエントリーしました。
ミニオプションのコール売り、プット売りをそれぞれ3枚ずつ(ショートストラングル組成)。
あと、ビビりなので、離れたプットを3枚買います。(プット側だけアイアン)

サラリーマンゆえ、平日の夜が主な取引時間になります。(21時~23時くらいは米市場が開く時間帯でもあるので、参加者が多く、板がある程度埋まっているので、値段が飛ばない)

エントリーと同時にデルタ0.1刻みで、上に5セット、下に5セットのヘッジ注文を入れます。

エントリーのチャートが画像を挿入

ヘッジ注文


ヘッジ注文とは、日経平均先物の値動きに応じて、組成したショートストラングルのデルタ値が変動するため、変動したデルタ値が0になるように(デルタニュートラル)、あらかじめ注文を出しておきます。

ヘッジになりますので、1方向にや有効ですが、相場は上下動を繰り返しますので、ヘッジ損が発生します。オプションの時間的価値(セータ)から得られる利益と相殺して、最終的に利益が残っていれば勝ちです。

例えば、先物が38,000円の時に、コール40,000円とプット36,000円のショートストラングルを組成したとして、先物が38,500になったときにデルタ値が、0.1動くとしたら、38,500に逆指値の先物買いの注文を入れておくものです。
その注文を0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、-0.1、-0.2、-0.3、-0.4、-0.5のそれぞれの価格で行います。
※本当は、~0.9、~-0.9までやる必要がありますが、証拠金の兼ね合いとそこまでの変動は一気に起こらないよねっていう2点により、やってません。

予めヘッジ注文を出しておくことで、相場に張り付かなくても、相場の変動に対応できるようになります。(ある程度は)

時間経過やIVの変化によって、ヘッジ注文を出す価格が変わるので、1日経過したら、ヘッジ注文を出し直します。

6/17週の動き


6/20:小動きでヘッジが掛からない範囲での値動きでセータが伸びました。
6/21:小動きでヘッジが掛からない範囲での値動きでした。セータが伸びるはずが、含み益減。(後述)

日経225先物マイクロ 6/17週の1時間足

6/17:ヘッジ無し
6/18:買いヘッジ1セット入る(青矢印)
6/19:ヘッジ入らず
6/20:ヘッジ入らず
6/21:ヘッジ入らず

<含み損益状況>

ヘッジが入らないので、順調にセータが積みあがってます。
6/20に対して、6/21の含み益は減ってます。
コール側の現在値が理論値(IV、残年数他より算出)に対して、20円高くなっており、理論値から言うと、今より6,000円程度は含み益が出ていてもおかしくない感じです。(言い訳か、いや、そうじゃない)


6/17週の含み損益

デルタは、
<6/18朝時点>
オプション(コール+プット):-0.06×0.1×3セット=-0.018
先物マイクロ:0.01×0枚×3セット=+0.00
<6/19朝時点>
オプション(コール+プット):-0.12×0.1×3セット=-0.036
先物マイクロ:0.01×1枚×3セット=+0.03
<6/20朝時点>
オプション(コール+プット):-0.04×0.1×3セット=-0.014
先物マイクロ:0.01×1枚×3セット=+0.03
<6/21朝時点>
オプション(コール+プット):-0.09×0.1×3セット=-0.028
先物マイクロ:0.01×1枚×3セット=+0.030
<6/22朝時点>
オプション(コール+プット):-0.07×0.1×3セット=-0.021
先物マイクロ:0.01×1枚×3セット=+0.030

6/24週の動き


6/28 デイ 39,800まで上げて買いヘッジ掛かる(デルタ0.5:OP1枚換算)
39,500まで下げて(買いヘッジ売り決済)(デルタ0.4:OP1枚換算)
ナイト 39,900にまで上げて来ました
買いヘッジのハンド注文(デルタ0.5:OP1枚換算)

6/27 デイ 39,200まで下げて売りヘッジ掛かる(デルタ0.3:OP1枚換算)
ナイト 39,600にまで上げて来ました(売りヘッジ買い決済)(デルタ0.4:OP1枚換算)

6/26 さらに急伸して、39,800に迫るところまで来ました。
ヘッジが掛かる。(デルタ0.4:OP1枚換算)
何か急落来そう。それとも踏み上げかな。

6/25 39,000の壁を越えて、急伸しました。
ヘッジが掛かる。(デルタ0.3:OP1枚換算)


日経225先物マイクロ 6/17~の1時間足

6/24:買いヘッジ1セット入る(青矢印)
6/25:買いヘッジ1セット入る(青矢印)
6/26:買いヘッジ1セット入る(青矢印)
6/27:売りヘッジ1セット入る(黄矢印)
6/27:売りヘッジの買い決済(青矢印)
6/28:買いヘッジ1セット入る(青矢印)
6/28:買いヘッジの売り決済(黄矢印)
6/28:買いヘッジ1セットハンド注文(青矢印)

<含み損益状況>

6/24 先週より減ってます。新たにヘッジが掛かったのとIVが高くなった影響です。
6/25 先物急伸で、コール側に近付いて、コールの含み損が増え、逆に先物の含み益が増えて、相殺してます。
6/26 さらに先物が急騰したことでコールの含み損が増え、逆に先物の含み益が増えてますが、コールの含み損の影響が大きく、全体として含み益減。
6/27 コールの含み損が増え分に対して、先物の含み益が増え分が上回って、全体として含み益増。
6/28 ヘッジ損発生するものの、全体として含み益は変わらず。

6/24週の含み損益

デルタは、
<6/25朝時点>
オプション(コール+プット):-0.13×0.1×3セット=-0.039
先物マイクロ:0.01×2枚×3セット=+0.060
<6/26朝時点>
オプション(コール+プット):-0.33×0.1×3セット=-0.099
先物マイクロ:0.01×3枚×3セット=+0.090
<6/27朝時点>
オプション(コール+プット):-0.35×0.1×3セット=-0.104
先物マイクロ:0.01×4枚×3セット=+0.120
<6/28朝時点>
オプション(コール+プット):-0.43×0.1×3セット=-0.129
先物マイクロ:0.01×4枚×3セット=+0.120
<6/29朝時点>
オプション(コール+プット):-0.50×0.1×3セット=-0.150
先物マイクロ:0.01×5枚×3セット=+0.150

7/1週の動き


7/1 デイ 39,950まで上げたがヘッジ掛からず。
ナイト 39,500にまで下げて来て、売りヘッジ掛かる(デルタ0.4:OP1枚換算)
7/2 デイ 40,000をついに超えて来ました。
  ナイト 一時40,000を割りましたが、40,260まで来てます。
  買いヘッジが掛かりまくり。手仕舞い検討要です。
7/3 ナイト プットコールパリティを使って、ポジションをクローズしました。初の試みでしたが以外と簡単でした。

7/4 先物が41,000まで来ました。前回3月の高値を意識?

7/5 先物が41,000を再びトライしてます。抜くか!!

日経225先物マイクロ 6/17~の1時間足
日経225先物マイクロ 6/17~の1時間足(7/3夜クローズ)

7/1:売りヘッジ1セット入る(黄矢印)(デルタ0.4:OP1枚換算)
7/2:買いヘッジ1セット入る(青矢印)(デルタ0.5:OP1枚換算)
7/2:買いヘッジ1セット入る(青矢印)(デルタ0.6:OP1枚換算)
7/2:買いヘッジ1セット入る(青矢印)(デルタ0.7:OP1枚換算)
7/3:プットコールパリティを使って、ポジションをクローズ

<含み損益状況>

7/1 ヘッジ損が発生しましたが、セータも週末分多め?に頂き、含み益プラスです。
7/2 コール側ITMで正しい価格が付いて無いので、補正入れました。
  デルタがOP1枚換算で0.3進みました。
7/3 詳細の算出が出ていませんが、たぶん3000円くらい残ってるみたいです。

7/1週の含み損益

デルタは、
<7/2朝時点>
オプション(コール+プット):-0.39×0.1×3セット=-0.116
先物マイクロ:0.01×4×3セット=+0.120
<7/3朝時点>
オプション(コール+プット):-0.69×0.1×3セット=-0.208
先物マイクロ:0.01×7×3セット=+0.210

7/8週の動き


7/8 7/3にポジションクローズのため、変動なし。
41,000付近でもみ合いです。

7/9 41,000付近を超えて、1段高。青天井。
NISAの方が利益出る?(-_-;)

7/10 42,000を超えて来ました。反動が恐いな。

7/11 反動きましたね。米CPIの結果?で円高、ナス安で爆下げ。

7/12 SQ値:41,531.26 (前月比:+2,996 +7.8%)でした。
最終損益は、▲1,484円の損失が確定しました。

日経225先物マイクロ 6/17~の1時間足

7月限の結果


7/3にプットコールパリティにより実質クローズしてましたが、最終結果はSQ日へ持ち込みになりました。

7/12 SQ値:41,531.26 (前月比:+2,996 +7.8%)でした。
最終損益は、▲1,484円の損失でした。

7月限の結果
約100万の証拠金で3セットで運用。
棒グラフ:単月の損益、折れ線グラフ:トータル損益

8月もエントリーしましたので、別の記事で書いていこうと思いますので、お楽しみに!!


有料記事ですが、本トレード(202407月限)の内容を公開したものを作成してますので、あわせて紹介いたします。

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