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【暑さと環境破壊】

近頃地球温暖化のせいか無性に暑い。

暑さを和らげようとクーラーガンガンに効かせたり、できるだけ涼感味わおうと冷水や氷やミストやその他諸々の避暑対策を膨大な電力を投じて実行する。或いは実際にはない自然豊かな映像、環境音楽などを見聞きし、脳内に一時の清涼感をもたらす。

もちろん自己矛盾含めてなのだがこうしたその場しのぎの人間の行為に強烈な違和感を感じている。なぜならばそれだけでは現状環境破壊は相変わらずだし、どころか益々の電力消費で地球上には熱がこもる一方だからである。

分かっちゃいるけどやめられないのか、はたまた分からないから悪化し続けているのか

悩ましいのがこれだけ危機意識を感じる人間でさえ 即効性ある環境対策は誰一人できていないということ。熱烈に環境保護運動に身を投じる人もいれば、生活の範囲内でフードロスやリユースに協力する人。完全諦観してまだ普通にエネルギー浪費を続けている人たちもいるだろう。しかしどう対処したところで地球全体に影響を及ぼすインパクトは与えられない。

そして各々考え方立場の違いはあれど 感じることは共通している。

【暑い】だ。

こうしてる間にも じりじりと地球は増え続ける人間を抱えきれず悲鳴をあげている。環境保護団体が少しのアクションを起こしたところで世界全体の集合的無意識は変わらず呑気で とりあえずなんでもいいから涼しくしろだ。

煮え繰り返る地球という鍋のなかに電力で冷やしたもう一つの鍋を入れ、その鍋のなかで清涼を楽しむ人類。しかもその電力消費でさらに地球鍋は火力を強めている。

金さえあれば使いたいだけクーラーを使い無人で冷やす必要のない部屋までギンギンに冷やす。

識者は口を揃えて言う。「まだ間に合います」と。それはそうだろう。「もう間に合いません」と言われて環境保護活動に加入する人はいない。

 暑いという禁断症状が出れば、すぐクスリ(=クーラー)に手を出す。まるでジャンキーのようだ

人類繁栄は地球資源のうえに成り立っている。

なにかが根本的に間違ってる気がする


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