支援メモ📝【 指導者はいりません 】

　子どもの魅力はなにか。ひとつが可能性です。時間が大人よりたくさん恵まれている分、可能性が無限にある。大人側から見ますとそんな可能性に賭けてみたくなる。未来はぜったい子どものものだから大人として親として願いを託します。

　先がない自分の未来に嫌気をさして、子どもに依存する投影する大人もたくさんいますが、それはあまり建設的な支援とはいえません。

　できれば無垢な子どもたちから こちらが学ばせてもらう、先生でありながら逆に生徒でもある と考える謙虚さが必要でしょう。

　もちろんそれは理想から言っているわけじゃありません。実際子どもから学ぶことはたくさんあるし、下手につまらない社会常識を身につけた大人たちのほうが数段劣っているように感じることも多いです。

　とくに創作の分野では、その力を存分に見せつけられます。

　つまらない大人の絵はよく見ますけど、つまらない子どもの絵はほとんどありません。

　社会やメディアの影響を受けはじめて褒められよう、よく見せてやろうという下心が芽生え始めると途端につまらなくなるのですが、それをいかにセーブするか、あるいは生粋の子供心を魂に温存できるかが　支援する側の腕の見せどころで、重要な仕事といえるでしょう。

　ただ難しいのは、社会を生き抜くうえで どうしても大人としての成長も促さなくてはならない点です。

　心配しすぎる大人を尻目に 放っておいても子どもは成長するものだとは言われますが、環境の影響は非常に大きいので ある程度道案内してやる必要はあると思います。

　周りにいる大人たちを見倣いながら子どもは成長していくものです。われわれ大人がしっかりしていれば子どももそれに倣らうのです。

しかし口で言うのは簡単で、しっかりした大人なんてほぼいません。人格者として認知されてれるような立派な人でもパーフェクトに仕上がった人はいないはず。目に見えていないだけ知られていないだけで 裏側ではいろいろ こだわりが異常に強かったり 癇癪持ちだったり 困った一面を人間誰しも持ち合わせるはずです。

　わたしは支援者なので、ある程度努力はしていますが、指導者という立場とはまったく別物と言い聞かせてます。

　場合によっては指導者も必要でしょうので一概に否定はしませんけども、
指導者と言い切れる人には、何かしら驕りがあるのではないでしょうか。自分がパーフェクトな人間でもないのに子どもをパーフェクトな人間へ育てようとする。そんな驕りが見えます。

　もしそうでないなら指導者という肩書きを改めるべきかもしれません。自分と同程度の大人へと育む道へ案内する人は支援者だと思うので。