詩【 グローバル 】
人を見ている
人を通して自分を見る
自分を見ている
自分の中に世界を見る
たとえどれだけ世界が広がろうと
わたしの世界はこれっぽっちだ
世界が広がれば広がるほど
わたしはどんどん小さくなる
慌てて力一杯もがいてみても
まるでグローバルには追いつけない
人の行く先々の全体を掌握して
広がりを見られる人なんて
この世に存在するのだろうか
知ったふり わかったふりする知識人は
いっぱいいるけど
そんなのに 未来を任せておいて
ほんとうにいいんだろうか
もうこれ以上
人は遠くへ行くべきじゃないのかもしれない
20231003
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