詩【 許容 】20240130
わたしは許さない
許しはしないがもうこれ以上口には出さぬ
公言を憚るだろう
許さないことを口に出したところで誰の得にもならぬ
許さないことを口に出しても許すことにはならないのだ
何も変わらない
虚しいだけである
わたしは許さないわたしを許すだろう 受け入れるだろう
それこそがわたしに唯一残された許しの道だ
ひとつ またひとつ
許さない気持ちを心に鎮めてゆく
心がいっぱいになり
少しずつ許さない気持ちがおさまってゆく
このままでは死にたくないのだ
少しでも心を空っぽにしてから死にたい
あの子の未来のためにも
許さないことの気持ちの辛苦を
伝えてから死にたいと願っている
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