リンダ・ホワイトブレンド

旧帝大の博士課程に進学した大学院生です。昭和歌謡曲をよく聴いています。「惚れたお人が、…

リンダ・ホワイトブレンド

旧帝大の博士課程に進学した大学院生です。昭和歌謡曲をよく聴いています。「惚れたお人が、たまたま同性だったんや」くらいの気概で生きています。 昭和歌謡が好きな若い方、あるいは私と似たような気概で生きている方に読んでもらえたら嬉しいなあ。

最近の記事

30くらいで死ぬだろうなあということ

幼い頃から私は30くらいで死ぬだろうなあと薄々感づいていた。それは不思議な表現だが、余生を生きているような感覚に近かった。あとはもう死の運命を待つだけで、何も期待せず、何も望まず、ただただ日々をやり過ごすだけといった感じ。この感覚は父親によってK大合格に続くレールを歩まされた時には既に始まっていた。 物心がついた頃には既に「お前はK大に行け」という父親の擦り込みは始まっていた。曰く、お前は男に生まれて、容姿も良くない。だから勉強をしてK大に受かり、そこで学位を得て就職しない

    • 自由を愛し だから別れること ―竹内まりや(作詞・作曲)「らせん階段」―

      「逢ひ見ての のちの心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり」 名うての色男であった権中納言敦忠によってこの和歌が詠まれたのは、はるか1000年も前と言われているが、数多ある恋愛の金言の中でもこの歌ほど核心をついたものに私はまだお目にかかったことがない。 恋に恋しているうちはまだいい。あの人の幻を愛しみ、好きなようにその幻を愛玩していられるのだから。だが、恋心が通じ合ってしまってはそうはいかない。とあるサイトではこの和歌の説明として、逢瀬を遂げた後に募る一層激しい恋情と

    30くらいで死ぬだろうなあということ