タイGL B‐theseries ちょびっと妄想してみた③

ANは想いが強かった分、上手く笑えなくなる。
忘れようとFKと交際するも、心が向き合えない。それでも、半年位付き合う。ある時、海にデート行く。海で遊んだあと、流木の上で並んで座る。肩にもたれるANに、FKが愛していると伝える。
その時、図書室で肩にもたれて寝た振りをしているANに、KNが「AnもNが大好き」と伝えていた場面の事がフラッシュバックする。
FKに「ありがとう」と微笑むも涙がこぼれる。
そんなANを見て、
「卑怯だけど、ずっと君の側にいたら、いつか僕を見てくれるかもしれないと思ってた。でも、君の中に居るのは別の人だよね。君は、本当は分かってる。君が好きな唯一人の人は誰か。優しくて強い君が、君のままで生きて行く事から目を逸らすのは何故。」と優しく伝えるFK。
「あなたには分からない」と少し声を荒げるANに
(初めて感情を少し出してくれた事に少しの驚きと嬉しさをもって優しく)
「分からないよ。君達の事だから、君達しか。セクシャリティや歳の差なんて、なんの意味もない。君のお母さんやお祖母様が、君の人生を生きる訳でもない。なのに、君はそのまま、仮面を被ったまんまで生きていくの?」

仮面と言われて、
レーシックで眼鏡を外した自分を初めて見たKNの顔
大学に入った時自分の周囲の男子を気にしていたKN、
あの告別式の日、側にいて欲しいと言ったKNが仮面を外したKNだった事。
そして、それを見ることができるのは自分だけだったと気付く。

そこから、ただただ学業に励み、飛び級をして大学を2年で卒業する。
あの日以来、心からは笑わなくなったANを見続けている事で、両親はANの心がKNでしか溶かせない事に気付く。

ANは、在学中最終学年の時からラジオでDJのバイトをしている。(心から笑う事はなく、感情を作って話している。それにKNは気付いている。)
初めての放送時に番組の中で、カミングアウト。誰かはあかさず、好きな女性がいる事、心が求めるのはその人だけだと言う事も。
両親は、このカミングアウトと、あの日から本気では笑えない事、ただただ殻に閉じこもり学業に励んでいる姿を前に、ANの想いの大きさを認める。
が、KNがあの日から行方不明なため、諦めるしかないと伝える。
ANは、何も言わずに少し微笑む。(諦めるつもりがないから。でも、それは言う必要もなく、自分の心に誓うだけだから)




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