タイGL B‐theseries ちょびっと妄想してみた⑤

タイの大学を卒業後、博士号を取りにアメリカへ。学生をしながら、ラジオ番組DJをしている。そして、休みになるとあちこちの海岸を探している。
(ANは、海を描く絵描さんになっている。一緒に絵を渡しに行った画廊に送られてくる、その絵の送り先を頼りに探している。)

海辺、ANのラジオ番組を海辺で聞きながら、絵を描くKN。
(ラジオの声を聴きながら、心配と寂しさと愛おしさが入り混じっている表情)
描いていた少女を塗り潰す。それを見た通りかかった子供が、「どうして消しちゃうの?」
「大切な人の幸せを祈っているからよ。」と笑う(ふり)。

そのKNを、遠くから見つけるAN。走っり寄る。気付いて逃げようとするKN。
追いついて、手を取る。KNが振り払う。
「何故、黙って行ってしまったのですか。何故、私に背中を向けるのですか。私も、それは嫌いです。」
「ココで何をしているの?学校はどうしたのですか。家に戻りなさい。あなたの新しい世界は、友達や恋人がいて輝いているはずです。あなたは、その世界で生きるべきです。」
「私の生きる世界は、私が決めます。学校は、卒業しました(2年スキップ)。もう、子供ではない。追い返す理由はない。
あの日私は子供すぎて、信じる事から逃げてしまった。でも、今なら分かります。あなたの言葉の嘘を。もう、目を逸らすのはやめて下さい。あなたの心にいるのは私です。私の心を埋める事ができるのは、あなたでしかあなたの愛でしかないように。
気付いているはずです。」
「N、気持ちだけではどうにもならない事もあるの。私の気持ちを押し通してASとの結婚から逃げたせいで、お祖母様を悲しませた。私の気持ちを隠すために、KSを、泣いているあの子を余計に傷付けた。私の押しつけのせいで、あなたは生まれなかったかもしれなかった。一緒にいれば、いつか私の気持ちでNを傷つける。そうなるくらいなら、私は1人の方がイイ。」
「An、寂しくなかったですか?私はずっと寂しかった。あなたが居た場所を埋めようとしたけれど、誰でも 何でも埋まらなかった。」
消しかけの少女の絵を指差して
「それは何。あれから、あなたはずっと私を想っていたと言うことでしょ。絵にかける位、あなたの中に私が生きていると言う事でしょ。KN、それが愛だよ。」
KNの手を取って頬にあてながら
「私の幸せは、この手の中にしかない。私の未来は、あなたと一緒に歩く未来しかない。」

それを聞いて、KNが堪えきれずANを抱きしめ涙がこぼれる。
「N…。ごめんなさい。ずっと逢いたかった。抱き締めたかった。」
その涙を拭いながら、
「An、あの日、私を傷付けた代償は高いんだからね。これからは、ずっとずっと側にいて。歳も性別も関係ない。私は、あなたの為に生まれてきたの、知ってるでしょ。
そして、あなたは私を待っていた。もう、認めて。いつか離れていく心配から、私の手を放そうとしないで。離れないから。」と笑う。
「私の前だけでしょ。Anが泣けるのは。
これからは、私が守ってあげるから。」と言って
KNに泣き笑いのデコピンをされる。

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