ちょっとだけシックスセンス
大人になった証
「大人」なんて言ったら、2、30代の若い人を想像するかもしれませんが、私は還暦をすぎています。
若い頃は訳も分からず、いや分からないからこそ全てが新鮮でしたね。
ちょっとした小さな出来事を何十倍にも膨らませて、空想したり妄想したり。
テレビアニメの主人公にさえ、なりきっていませんでしたか?
ドラマや映画に出てくる、お洒落な仕草を真似してみたり、主題歌を口ずさみながら、全速力で駆け回ったり。
まだ何者にもなれていなかった私は、将来を夢みてほくそ笑んでいたのです。
あの頃の煌めきを諦めたくないから、今ノ-トに書き出しているのかも知れません。
私は、結構な不思議ちゃんでした。
かなりな頻度でデジャヴ(錯覚)を体感して、歓喜していました。
デジャヴとは、同じ事が2度起きているという体験です。
3ヶ月に1度くらい頻繁におきていた時期もあったので、すべてを誰かに話す事は避けました。
デジャヴは私のお気に入りです。
全く同じ出来事が2度起きるのだから、少し怖いけれど、ちょっとお茶目な神様が、私を楽しませてくれているんだと、得したような気分でした。
そのデジャヴも、大人になる(歳をとる)につれて減ってきているのです。
最近では、5年前に引っ越しをしたのですが、リビングの窓から見える景色が、過去に見た景色でした。
なので此処に住む事は、前から決まっていたようです。
(あっ…まただ!)と思って、ニヤリとほくそ笑んでしまいました。
しばらく無かったので、もう体験できないかも知れないと思っていたのです。
懐かしくて嬉しくて、こんなサプライズもしてくれるのねーと、久しぶりに神様に会えた様な気がしました。
デジャヴそれ事態は、何かの役に立つわけではありません。未来を予知できたりするのではないのです。
そんな凄い能力は、無いほうが幸せなのかも知れませんね。
若い頃は、そんな不思議な事がかなりありました。