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エゴグラムの読み方(アドバンス)」  講座に参加して       2019/11/24秋山壽美雄講師

 私とエゴグラムの出会いは、25年あまり前、通信制大学での授業でした。初めてやったTAGのエゴグラムが今も残っています。
 そしてまたエゴグラムに出会い、のめり込むとは思ってもいませんでした。

 その頃の私の中では、「交流分析=エゴグラム」というように交流分析の代名詞で、エゴグラムの折れ線グラフ、棒グラフから今ここでの性格傾向を見るだけのものでした。
 しかし、協会で学ぶことで、今まで人のほんの一部分しか見ていなかったことや、自分を客観的に見ているつもりが見ていなかったことに気づき、「もっと自分を知りたい。なりたい自分になるために、変わりたい。」と思いました。
『「性格を見るには、その人の行動(反応)を見ればよい」行動はエゴグラムに表れる』自分自身や他者を観察することが大切とのこと。
「オーバーラップ・エゴグラム」は、他者を客観的に観察し想像してエゴグラムを書き、他者との関係性を見るのですが、実際、苦手な同僚とどういう関わり合いをすれば上手くいくのか、オーバーラップエゴグラムを作り試してみたことがあります。私はAとFCを重なり合うよう努力しました。少し関係が良くなり、私自身の気持ちが楽になったのですが、何か腑に落ちないものがあったのです。
 今回それが、杉田峰康先生が開発された『OKグラムとエゴグラムを対比してみる方法』で腑に落ちたのです。
 エゴグラムは、日常の社会生活における自分、その時々の自我状態をとらえている表面的な姿を映し出しているが、人間の行動は、その人の社会生活のみならず、内的世界における自己評価や他者評価によっても大きく影響されるとのこと。
「同僚はACが低いのに自己否定(U-)があるように感じるのは何故だろう。」と思っていたのですが、「劣等感の裏返しで、頑なに振る舞っている可能性が大きい」と知り「なるほど」と唸ってしまいました。
 また、「エゴグラムをグループ変革に活用」では、交流分析的に指導・援助する場合、グループメンバーの強さや持ち味はどこかが「ピーク・エゴグラム」に現れ、グループの教育必要点はどこかが「ボトム・エゴグラム」に現れてくるため、組織(集団)の性格を掴み、組織の活性化に役立てることが出来ることを知りました。
 現在、職場でもストレスチェックが義務化され、集団分析から職場環境改善という流れで行ってはいますが、形骸化されてしまっている様子も見られるため、新たなヒントを頂けた気がします。
 今回の講座は、性格傾向を知るためのツールのみならず、活用性の高いツールとしてさらに学んでいきたいと思う興味深いものでした。ありがとうございました。
(交流分析士2級 佐々木美子)

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