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「ドライバーと脚本の活用」講座に参加して 2021/5/16 綱島康高准教授

講師の綱島先生は、昨年の理論講座で素晴らしいご講演をしてくださり、今年も会員集会後の理論講座としてご登壇して頂くことになったということで、期待を膨らませてお話を聴かせていただきました。
今回の講座では、「ドライバー」と「脚本」に焦点を当てて、グループワークも交えながら、自分の脚本に気づき、肯定的な脚本の活かし方を学習しました。
 自分のドライバーを再確認したところ、何度かやっていますが「やっぱりそうだよなあ」という結果になりました。ドライバーは基本的には肯定的な内容のものなので、これを忘れないようにし、気づかずに駆り立てられるのではなく、気づいてコントロールすることができれば、強い力として活かすことができると学びました。

自分のドライバーの肯定的な面と否定的な面も、「全くその通り!」と感じました。私としては、ドライバーは肯定的な面を多く感じることができたので幸せだなと思いました。肯定的に制御の効いたドライバーは、自分に取ってプラスになるものなのだと実感できました。
「ドライバーの新しい視点」
 
ドライバーはネガティブに働く場合もあればポジティブに働く場合もあるのです。自分自身の無意識の行動の特徴に気づき、冷静かつ柔軟に「A」で自分の行動をコントロールして、自分の強みをよりよく活かしていくように役立てているものだと捉えることを教えて頂きました。
「ドライバーの活かし方と留意点」
ドライバーを仕事の進め方の特徴、持ち味として捉え、さらに「強み」として活かすようにすべきだということが良く分かりました。時には、親から教えられた言葉に、過剰に従っていたことや、OKでない自分に気づくかもしれません(ミニ脚本)が、その場合でも厳しい環境下に適応して生きてきた自分を受容して、そこから脱却し、OKな脚本に書き換えていくことを目指します(OKミニ脚本)。
「ジュリー・ヘイのワーキングスタイルについて」
 
TAは病理的に焦点を当てることのみでよいのだろうか?私たちが人々のドライバーに合わせれば、彼らとよりうまくやっていくことが出来るだろう、これがジュリー・ヘイの考えでした。そして、ドライバーの肯定的側面として、ワーキングスタイルの概念を発展させたのです。
「ドライバーと禁止令」
 エイドリアンの「溺れる人の図」が示していることは、もし私たちが気づかない間に禁止令に囚われているとしたら、必要なことはドライバーを緩めてしまう(ドライバーにアロアーを与える)のではなく、水中の足にしばりつけられた禁止令に気づき、それをふりほどく(禁止令を許可に変える)ことだということです。
「勝者と敗者」
 
「勝者」とは、収入や社会的地位などを指すのではありません。他人を制圧して負かす人のことでもありません。勝者とは、その個人としてみても社会の一員としてみても信頼することができ、
たよりになり、同情心に富み、純粋さを持った人間、本心から反応できる人間をいうのだそうです。敗者というのは、このような真実味のこもった行動のとれない人間のことを言うと教えて頂きました。この視点で改めて驚いたことは、自分は思っていたよりもずっと勝者側にいるようだと認識できたことでした。もう文句を言いながら生きるのは恥ずかしくなりました。
自分が勝者として感じる位置を、ドライバーつまりワーキングスタイルを制御して、ずっとこのままキープできるような生き方をしていきたいと思います。
(交流分析士2級 望月武史)

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