はじめよう、大人きもの

久しぶりにきものを着た。
きもの学院に勤めていたときは、授業をするのに、きものを着る。
辞めてからはなかなか着る機会がないことに気がついた。

そして、いざ着るとなると何を着ていいのかわからない。

きもの学院では、何を着ても良いわけではなく、基本的には学院で購入したきもの。季節にあったコーディネート。そしてマイサイズ（お誂えも学院で。）

アパレルの店員さんのように、自社の衣装を着て、生徒さんに素敵だなぁと思っていただく必要がある。

というわけで、わたしは、分不相応な高価なきものをたくさん購入した。

後悔はしていないけど、いまそのきものを着る機会はなく、宝の持ちぐされとなっている。

違う、わたしの着たいきものはこうじゃない。

そう思っていたのに、いまわたしの着たいきものがわからない。

きものを着始めた頃はもっと、自由だった。家にあるもの、安く購入したものを自由に組み合わせて楽しんでいた。楽しかった。

でもそこには戻れない気がしてる。

出しゃばらず、存在感があって、さりげなく、上質なきものに憧れる。
身体は一つしかないから、たくさん欲しいわけではなく、いいものを大切に着たいと思う。かと言って分不相応な高価なものを欲しがることはなく、恋焦がれる気持ちは大切にして。

大人きものはじめませんか？

これから、プライベートでなるべくきものを着ようと思います。
着たいきものを着たいように、自由なこころで。