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世界激走 アメリカ編 5

イエローストーンから先シカゴぐらいまでのアメリカの北部は、本当に何もない。
風景の変化にも乏しい。
あるのは、未知との遭遇で有名な、デビルズタワーと、大統領の顔で有名な、マウントマッシュモアぐらいだ、しかも両方とも、大したとこじゃない。
僕の中では、アメリカ観光地三大がっかりポイントのツートップにランクインしている、行く価値は、ほとんどない。
通り道だったので、デビルズタワーとマウントマッシュモアには寄ったが、どちらも30分もいれば十分なとこだ。
いや、30分いたら、時間を持て余すと思う。
まだ、マウントマッシュモアには、お土産物屋などがあり、観光客もそれなりにはいる、少し観光地ぽかったが、デビルズタワーは、店も全くなく人もい

デビルズタワーの周りには、な~んもない😒

ない、すごく行きにくいし、わざわざくるようなと所ではないんだ。
先を急がなきゃ。僕はこの時、一緒に起業したとはいえ、社長ではない、いちおう、雇われの身、会社は辞めてもいいと思っていたっが、僕を待っているお客さんはいるので、決まった日時までに、デイトンの空港に戻る必要がある。
残りの距離を考えると、そんなにゆっくりできる感じでもない。
さっさと先を急ぐも、この先は、睡魔との戦いが多くなった。
なので、毎日寝る時間は少ないものの、夜は、きちんとモーテルに泊まり
少なくとも良質の睡眠をとることを心掛けた。
しかし、だんだん時間が押してきて、一日千マイル以上走る日が数日あった。
千マイルというと、時速150キロで走り続けたとしても走っているだけでも十時間以かかる、それに、給油したり、食事したり、トイレだったりで、なんだかんだ時間がかかり、結果、夜遅くまで走ることになる。
助手席には誰もいないので、いつもラジオをつけていた。
ラジオからは、当時アメリカで流行っていたんだろう、マルティカの"トイ・ソルジャー"とリチャードマークスの”ライトヒアウェイティング”が、頻繁に流れてきて、この旅のテーマソングのようになった。
長距離運転は得意だが、さすがに、体力的にも、精神的にもヘロヘロになりながら、やっとデイトンに戻り、モーテルにチェックインしたときは、それなりの達成感はあったし、心底ホッとした。
今回は、車を1台も壊すことなく戻ってこれた。

アメリカ一周壊れず頑張ってくれたサニー



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