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世界激走 ヨーロッパ編 4(バローロの赤ワイン)

その日は、【世界遺産】ピエモンテの葡萄畑にある、バローロに行こうと決めていたので、グーグルマップに案内されるまま、イタリア方面に車を走らせたのだが、アルプスを抜けるトンネルが幾つかあって、そこを通る度に、けっこうな料金を取られ、そんなに払うなら、ガソリン使って、峠道を超えた方がいいんじゃないかと思った、その方が、走った感があるし、トンネルを走ってる間は、景色は何も見えないし、もしかしたら、峠には、素敵なレストランがあるかもしれないし、しかし溢れるほど時間があるわけでもない、道を間違えたら、どこへ行くか分からない、峠で、道を間違えたら、違う国に行ってしまうかもしれない、グーグル君に従うしかない、全く土地勘が無いので。
で、さすがグーグル君、昼ぐらいには、バローロに着いていた。
さすがに、世界遺産になるくらいだ、バローロ村に着く前から、見る限り葡萄畑が広がっている。
だんだん葡萄畑の中に建物がちらほら現れてきて、グーグル君が、目的地付近だと教えてくれた。
道の脇にある、ちょっとした空き地みたいなところに、皆さん車を停めていたので、僕らもそこに停め街を散策した。
バローロのワインは、上流階級の人が飲むのか、よく見ると、泥の空き地の上に、ちらほら、高級車も停まっている。

バローロの街

お城か教会みたいなところを中心に、街が構成されていて、道は石畳で、その両側に、ワインを売っている店が、軒を連ねている。




バローロのレストラン

ようく見てると、その中に、かわいいレストランのような作りの店があったので、入ってみると、当たりだった。
昼も過ぎていたので、そこで、ランチを食べることにした。
こじんまりとした店で、通じてるかどうかわからなかったが、お勧めを聞いたら、教えてくれたので、それを頼んだが、どれも、今作りましたって感じで、とても美味しかった。

落ち着いた雰囲気の店内



幸せなランチ


美味しかった。

東京やミラノなどで食べるイタリアンももちろん美味しいのだろうが、ここで食べた食事には、味と共に豊かな時間というものが、流れている気がして、その場所にいるだけで、とても幸せな気持ちになれるものだから、相乗効果で、なお食事も美味しく感じられる。
バローロに来たからには、バローロの赤ワインを飲まないでは帰れない。



バローロの赤ワイン


ワインにご満喫

それに、Cは、ワイン好きだ。
バローロの赤ワインは、ワインの王様といわれるほどなので、高額かと思ったが、種類によっては、思ったよりリーズナブルなものもあり、しっかりワインもオーダーした。
もう、この日はバローロに泊まってもいいかなと思い始めていた、それなら、僕も飲めるし、夜もまたここで食事が出来る。
調べてみたら、宿泊施設は、空いているし、とんでもなく高いわけでもない、僕だって、ワインが嫌いなわけじゃない。
僕の中で、すごい葛藤があったが、この日は、モナコを抜けて、ニースまで行こうと思っていたので、しぶしぶ、重い腰を上げた。
激走シリーズとしては、ワインも惜しいが、ヨーロッパに来て、モナコを走らないわけにはいかない。
しかし、後に、この選択を後悔するが、ニースも行ってみないことには、良いか悪いかも分からないので、それは、仕方ないことだ。


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